著者
荻島 央江
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.288, pp.13-19, 2008-09

「こちらでは2月14日をバレンタインデーといい、花やチョコレートを贈り合う習慣があります」 大学時代の先輩で、パリ在住の商社マンがつづったこのわずか数行の文章に強いインスピレーションを感じた青年がいた。 1958年の年明け、当時大学4年生だった彼は、父が経営するチョコレートメーカーでアルバイトをしていた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.291, pp.35-37, 2008-12

山形県を中心に事業展開する食品スーパーのヤマザワは、競合する大規模ショッピングセンターの増加などにより経営環境の厳しさが増すなか、社員の働き方を見直して利益を維持し、2005年には東証一部上場を果たした。 同社の山澤進会長は、社員のコスト意識を高めようと「改善、改革としつこいほど繰り返し、コストダウンを実現することこそ大きな進歩と、社員に訴えている」 …
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.200, pp.108-110, 2001-05

二月二七日朝、福島県会津若松市の大型観光施設、山田漆器会館に出勤してきた従業員は、職場に到着するなり呆然と立ちつくした。すべての入り口がロープでふさがれ、至る所に自己破産申請を知らせる紙が貼られていたからだ。
著者
永井 学
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.274, pp.136-139, 2007-07

イタリア料理、ベトナム料理など多様な業態のレストランを開店し、成長を続けた。だが出店がいつも成功するわけではない。新業態を乱発するうちに、不採算店が目立ち始める。大胆な店舗リニューアルで乗り切ろうとしたが奏功せず。過大な借り入れ、不透明な財務体制も災いして、最後は銀行に見放された。
著者
森下 篤史 広野 道子
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.247, pp.90-93, 2005-04

森下 最近の私のテーマは、女の研究というかね。色々、あっちこっちで、男社会の中で「女性が活躍して」っていう話が出てくるでしょ。〈軽妙な語り口で、森下は切り出した。日経ベンチャー編集部に「記者」として志願した森下が、まず会ってみたい社長の一人が、広野だった〉森下 どうも私なんかは、「ビジネスは男のもの」という感情が強くてね。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.284, pp.22-25, 2008-05

いきなり優勝か——。プロゴルファーとして活躍を始めた石川遼選手は、国内ツアーのデビュー戦でファンや関係者の期待を一気に膨らませた。 4月第3週に開催された「東建ホームメイトカップ」。石川選手は初日が暫定7位タイ、2日目に単独首位に躍り出る。こうなるとファンやマスコミの目は石川選手にくぎ付け。その期待に応え3日目には首位を守った。
著者
青木 定雄
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.248, pp.105-107, 2005-05

3月13日、日曜日の未明、タクシー会社「東京エムケイ」社長(当時)の青木政明氏(41)が、傷害容疑で神奈川県警に現行犯逮捕された。酒に酔って降りる駅を乗り過ごし、「どうして起こさなかった」と口論になった駅員を殴って、軽傷を負わせたという。 現役社長の傷害罪での現行犯逮捕。マスコミは一斉に事件を報じた。
著者
森下 篤史 西田 憲正
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.248, pp.74-77, 2005-05

経営者としての己に喝を入れるべく、「社長記者」として武者修業中のテンポスバスターズの社長、森下篤史。今回は、東横イン(東京・大田区)の西田憲正社長の元に、「頼もう!」とばかりに乗り込んだ。東横インは、子育てを終えた地元の主婦をホテルの支配人として採用し、急成長している企業である。本社の社員約720名の中で、男の正社員は30人程しかいない。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.222, pp.38-43, 2003-03

日本人はかつて、勤勉で根性ある国民だった。閉塞状態を抜け出すには、まず社員の心と姿勢から鍛え直さなければならない。今、一見時代遅れとも思えるようなスパルタ教育で、業績を伸ばしている経営者が増えている。 毎年、一〇月最後の週末になると、愛知県の三河湾沿いに走る国道をズラリと並んで歩く集団の姿がある。何と一〇〇キロを歩くのだという。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.185, pp.34-38, 2000-02

昨年一二月、暮れも押し迫った日曜日に、熱海のホテルで日本ジャンボーの「謝恩大忘年会」が開かれた。同社にとっては三年ぶりの忘年会。社員のほか、取引先の関係者など八〇〇人が一堂に会した。 日本ジャンボーが、忘年会を三年ぶりに開催したのは、九六年以降の業績低迷に底打ちの気配が見えてきたからだ。
著者
原 武雄
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.276, pp.15-21, 2007-09

広く知られる、イタリアンレストランの最大手チェーン。安さを武器に急成長したが、その勢いは鈍化してきた。だが、業界きっての理論派とされる経営者に焦りはない。私財を投じて20年前から準備を始めた100万坪の自社農場を拠点に、「食材革命」を仕掛ける。
著者
桜庭 麻衣子
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.239, pp.81-83, 2004-08

栃木県北部、那須高原の一角に位置する西那須野カントリー倶楽部——米国ニュージャージー州に本社を構えるエクスパダイトの日本法人社長、田中羊二は、さわやかな笑顔で現れた。 エクスパダイトは、ファクス、Eメール、音声の一斉配信を瞬時に行ったり、宛先ごとに異なったメッセージを届けることで、顧客の業務効率向上、コスト削減、販売促進を実現するメッセージ配信サービスの…
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.182, pp.72-74, 1999-11

ある日突然、銀行や取引先にばらまかれる怪文書。その大半は事実無根の誹謗中傷だが、中には正確な情報に基づいた内部関係者の告発もある。内部告発の「紙爆弾」は内容が生々しいだけに、威力は絶大だ。時には、一撃で企業の息の根を止めることさえあり得る。中堅電気工事会社のワンマン社長は、その恐ろしさを嫌というほど思い知らされた。
著者
中沢 康彦
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.284, pp.51-55, 2008-05

星野リゾートが軽井沢で運営する「村民食堂」ではいつものように閉店時間が近づいていた。この店の責任者である大串桂史は、お客の大半が帰った店内を見ながら、「今日も一日が終わるな」と心地よい疲れを感じ始めていた。 村民食堂は2002年にオープンした飲食店である。メニューは昼が定食中心で、夜は居酒屋になる。
著者
渡邉 美樹
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.183, pp.48-51, 1999-12

渡邉 そうですね。四〜五時間というところですか。きのうは四時間でした。新店のオープンに伴う試食会がありましたので、家に着いたのは午前一時近く。今朝は七時から会議があったので、四時半に起きて、六時には出社しました。——いつもそんな生活リズムなんですか渡邉 夜は一〇時半頃に終わる日もありますが、朝はたいてい七時から会議か研修会があります。
著者
石村 〔ゼン〕悟
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.186, pp.50-53, 2000-03

——最近、京都の和菓子職人を主人公にしたテレビドラマが話題になってますが、ご商売に何か影響はありますか石村 NHKドラマに出てくるのは高級和菓子です。うちにとっては去年ヒットした「だんご3兄弟」のほうが、むしろ影響は大きかったですね(笑)。もっとも、だんごブームは一カ月もしないうちに過ぎ去ってしまいました。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.209, pp.58-60, 2002-02

「週ごとに給料をもらえるだけでなく、無遅刻無欠勤で一週間出社すれば皆勤手当もつく。だから、風邪で熱を出した時も頑張って出社しました」 栃木県大田原市に本社を置く電子部品メーカー、アイ電子工業(高橋徳経社長)で働くアルバイト従業員の一人、斉藤健一さん(二〇歳)は生き生きとした表情でこう話す。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.206, pp.30-33, 2001-11

限界点を正しく見極め、廃業のタイミングを逃さないために、経営者は何を心がけるべきなのか。廃業の手続き過程では、冷静沈着さをできる限り保ち、常に合理的な判断を下すことが求められる。焦って判断を誤らないためには、日頃から金銭的、精神的な余裕をつくっておくことが必要だ。 廃業するか否かの限界点は、経営者自身にも見極めがつきにくい。
著者
永井 学
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.254, pp.148-151, 2005-11

「『これは計画倒産ではないか』という声すら、お客様から挙がっている。お客様は毎日、私どもの命が脅かされんばかりの勢いで迫ってこられて、我々は土下座せんばかりに謝っておるんです。出資者に、どうかお金を戻してあげてほしい」 マイクを持った男性は、涙まじりの声で訴えた。 広い会場は、自然とわき上がる拍手に包まれた。
著者
原 武雄
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.292, pp.94-99, 2009-01

仮面ライダー、ウルトラマン、月光仮面、タイガーマスク……。ブラウン管の中で悪と戦う"昭和のヒーロー"には、多くの人があこがれたはず。子供だけでなく、大人もその名前を挙げることができた。しかし、核家族化が進み、一家団らんでお茶の間を囲む機会が減った今、老若男女誰もが知る昔ながらのヒーローは絶滅の危機にある。