著者
紀平 寛 田辺 康児 楠 隆 竹澤 博 安波 博道 田中 睦人 松岡 和巳 原田 佳幸
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.780, pp.780_71-780_86, 2005 (Released:2006-04-07)
参考文献数
42
被引用文献数
14 13

耐候性鋼の超長期にわたる腐食減耗予測法について研究を行った. さび安定化概念にもとづく思想を体系的に展開し, 腐食速度パラメータを推定するアルゴリズムや数式モデルの立案, 地域気象情報のデータベース化, 簡易な飛来塩分量および硫黄酸化物量の推定法などを策定した. 複雑な計算過程を容易に操作できるよう, 内桁条件における腐食減耗予測シミュレーションソフトウェアも開発した. 前記の思想展開により, 設計にて考慮すべき予測腐食減耗量を見極めるための工学的指標群を初めて具体的かつ体系的に整理・提案し, 長期耐久性の実現に関わる数多な構成技術要素保障項目の関連性を明確にした. 今後の進化へ向けて検討すべき点を明らかにしつつ, 現在までの進捗内容を詳細に報告する.
著者
竹澤 博美 相守 節子 牧野 雅美 堀 親秀
出版者
新田塚医療福祉センター
雑誌
新田塚医療福祉センター雑誌 (ISSN:13492519)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.17-18, 2007-07-31

保育士が積極的に園児を抱きしめる事が、園児の協調性、落ち着き、不安に影響を与えるかを検討した。協調性、落ち着き、不安の程度の指標としては、それぞれトラブルの回数、一定時間座っていられなかった回数、日本版CBCL(Child Behavior Checklist)検査を用い判定した。その結果、すべての指標が有意に減少し、保育士による抱きしめる行為は、集団生活の場において、協調性と落ち着きを増し、不安を軽減することが示唆された。
著者
村松 崇 坪井 直哉 吉田 幸彦 小椋 康弘 鈴木 博彦 山下 健太郎 海野 一雅 嶋野 祐之 松下 邦洋 七里 守 竹澤 博人 平山 治雄 伊藤 昭男 外山 淳治
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.36, no.3, pp.71-77, 2004

症例は65歳男性.慢性腎不全,下壁心筋梗塞の既往あり.慢性心不全の増悪で入退院を繰り返していた.2002年徐脈性心房細動のためVVIペースメーカー植え込み術を施行された.その後2003年3月から心不全が再増悪し,ドブタミン持続点滴から離脱困難となった.来院時BNPは1560,心エコー上LVDd78mm ,LVEF26%であった.両室ペーシング(BiV)の急性効果を検討したところ右室ペーシングと比較して,LVdP/dt maxが約41%改善した. 後日BiVへのupgrade手術を施行. 術後心不全は著明に軽快しドブタミンから容易に離脱可能となった.術後6日目にCL320msの非持続性心室頻拍(10連発)が1度のみ認められた.メキシレチン200mg/日を開始したところ以後心室頻拍は認められないため退院となった。退院後心不全症状はなく経過良好であったが2カ月後自宅で午睡中に突然心肺停止状態となり死亡した.経過から致死的不整脈が死因と考えられた.うっ血性心不全に対するBiV治療においてはICD機能付き両室ペースメーカーを必要とする症例が存在するが,その鑑別が重要と考えられる.