著者
竹辺 靖昭 美馬 秀樹 苫米地 英人
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.87, pp.31-36, 2003-08-28

概要現在普及しているP2Pコンテンツ交換システムの多くでは,コンテンツの更新が考慮されておらず,検索機能も単純なものしか提供されていない.このため,テキストを含むコンテンツや,頻繁に更新されるコンテンツを対象とするのに適しているとは言い難い.我々が開発中のP2Pコンテンツ交換システムでは,中央サーバにおいてコンテンツのダウンロード先へのリンクを保持するデータ構造を採用し,それらのリンクを適切に管理することにより,更新されるコンテンツの改ざん防止および整合性の維持を行う.また,検索においては,クライアントでテキストの形態素解析を行い,中央サーバに転置インデックスを登録することにより分散処理による全文検索を実現する.本手法により,コンテンツ更新の頻繁なP2P環境においても,効率的かつ速やかに最新コンテンツへのアクセスが可能となる.本稿では,これらの手法を紹介するとともに,全文検索の負荷分散手法の予備的な実験結果を報告する.One problem with current P2P (peer-to-peer) systems is that the consistency between copied contents is not guaranteed. Also, the weakness of full-text search capability in most of the popular P2P systems hinders the scalability of P2P based content sharing systems. We proposed a new generation P2P content sharing systems in which the consistency of contents in the network is maintained after updates or modifications to contents are made. Links are maintained to downloaded contents from a server and updates and modifications to the contents can be immediately detected and hence reflected on the future P2P downloads. Natural language processing including morphological analysis is performed by the P2P clients distributedly and update of inverted index on the server is concurrently conducted to provide efficient full-text search. The scheme and a preliminary experimental result are reported.
著者
竹辺 靖昭
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.51, no.3, pp.346-348, 2010-03-15
著者
竹辺 靖昭 湯淺 太一
雑誌
情報処理学会論文誌プログラミング(PRO) (ISSN:18827802)
巻号頁・発行日
vol.43, no.SIG08(PRO15), pp.98-109, 2002-09-15

現在の多くのWeb サイトでは,Web サーバ上で動作するプログラムで,データベースへのクエリを行い,動的にWeb ページを生成する処理が行われている.我々は,部分評価の手法を応用し,こうした動的Web ページの生成を高速化するシステムを開発している.このシステムは,Web サイトの開発において広く使用されているPHP という言語を対象とした部分評価器と,部分評価によって生成されたプログラムをWeb サーバに配置するシステムからなる.この部分評価器は,更新の頻度が低いデータを静的と見なすことにより,これらのデータへのクエリを部分評価時に行うことができる.部分評価および生成されたプログラムの配置は,これらのデータが更新されるタイミングなどで行われる.Web ページを生成する時点では,変換結果に残された動的な部分のみが実行される.これにより,リアルタイムに更新される情報を含むページやパーソナライズ機能を持つページなど,さまざまなタイプの動的Web ページを生成する負荷を低減することができる.本論文では,このシステムで使用している部分評価の手法および実装方法を紹介するとともに,パーソナライズ機能を持つWeb ページなどに対して実際にこの手法を適用した結果を報告する.
著者
竹辺 靖昭 湯淺 太一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌プログラミング(PRO) (ISSN:18827802)
巻号頁・発行日
vol.43, no.8, pp.98-109, 2002-09-15
被引用文献数
1

現在の多くのWeb サイトでは,Web サーバ上で動作するプログラムで,データベースへのクエリを行い,動的にWeb ページを生成する処理が行われている.我々は,部分評価の手法を応用し,こうした動的Web ページの生成を高速化するシステムを開発している.このシステムは,Web サイトの開発において広く使用されているPHP という言語を対象とした部分評価器と,部分評価によって生成されたプログラムをWeb サーバに配置するシステムからなる.この部分評価器は,更新の頻度が低いデータを静的と見なすことにより,これらのデータへのクエリを部分評価時に行うことができる.部分評価および生成されたプログラムの配置は,これらのデータが更新されるタイミングなどで行われる.Web ページを生成する時点では,変換結果に残された動的な部分のみが実行される.これにより,リアルタイムに更新される情報を含むページやパーソナライズ機能を持つページなど,さまざまなタイプの動的Web ページを生成する負荷を低減することができる.本論文では,このシステムで使用している部分評価の手法および実装方法を紹介するとともに,パーソナライズ機能を持つWeb ページなどに対して実際にこの手法を適用した結果を報告する.On many Web sites today, Web pages are generated dynamically by programs, which are deployed on Web servers and execute queries to databases. We are developing a system to reduce the cost of dynamic Web page generation on those Web sites. This system consists of a partial evaluator for PHP, a widely used programming language for Web site development, and of a deployment system which installs residual programs to Web servers. This partial evaluator regards those data that are not updated frequently as static and executes queries on them during partial evaluation. This system performs partial evaluation and program de-ployment when such data are updated. On Web servers, only residual programs are executed to generate Web pages. By this method, we can reduce the cost to generate many sorts of Web pages, including personalized Web pages and Web pages that contain real-time infor-mation. In this paper, we describe the partial evaluation technique used in this system and implementation of this system. We also report the result of experiment in which we apply this system to a Web site with personalized pages.