著者
苫米地 英人
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告.IM, [情報メディア]
巻号頁・発行日
vol.96, no.29, pp.25-32, 1996-03-15

近未来型エンターテイメントのキーワードの一つは超臨場感であると考えられる。現実世界の体感と同等か場合によってはそれを超えるような臨場感の生成である。これを可能であることを予想する仮説がホメオスタシス仮説である。過去3年間にわたって当該仮説による記憶融合型仮想現実等が研究されているが、本稿では当該仮説の具体的な紹介と、これにより構築される近未来型エンターテインメントシステムについて紹介する。
著者
苫米地 英人
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.33, no.7, 1992-07-15
著者
竹辺 靖昭 美馬 秀樹 苫米地 英人
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.87, pp.31-36, 2003-08-28

概要現在普及しているP2Pコンテンツ交換システムの多くでは,コンテンツの更新が考慮されておらず,検索機能も単純なものしか提供されていない.このため,テキストを含むコンテンツや,頻繁に更新されるコンテンツを対象とするのに適しているとは言い難い.我々が開発中のP2Pコンテンツ交換システムでは,中央サーバにおいてコンテンツのダウンロード先へのリンクを保持するデータ構造を採用し,それらのリンクを適切に管理することにより,更新されるコンテンツの改ざん防止および整合性の維持を行う.また,検索においては,クライアントでテキストの形態素解析を行い,中央サーバに転置インデックスを登録することにより分散処理による全文検索を実現する.本手法により,コンテンツ更新の頻繁なP2P環境においても,効率的かつ速やかに最新コンテンツへのアクセスが可能となる.本稿では,これらの手法を紹介するとともに,全文検索の負荷分散手法の予備的な実験結果を報告する.One problem with current P2P (peer-to-peer) systems is that the consistency between copied contents is not guaranteed. Also, the weakness of full-text search capability in most of the popular P2P systems hinders the scalability of P2P based content sharing systems. We proposed a new generation P2P content sharing systems in which the consistency of contents in the network is maintained after updates or modifications to contents are made. Links are maintained to downloaded contents from a server and updates and modifications to the contents can be immediately detected and hence reflected on the future P2P downloads. Natural language processing including morphological analysis is performed by the P2P clients distributedly and update of inverted index on the server is concurrently conducted to provide efficient full-text search. The scheme and a preliminary experimental result are reported.
著者
苫米地 英人
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.1990, no.64(1990-NL-078), pp.9-16, 1990-07-19

記号的および非記号的な制約の超並列活性化ネットワーク上での伝播による自然言語処理の手法について述べる。この手法は既存の活性化マーカ伝播による方法と異なり、複雑な言語的制約を必要とする言語現象を扱うことを可能とする。また、軽量並列プロセスを利用することにより並列計算機上に超並列制約伝播処理を実現する手法を示す。この手法により、密結合共有メモリ型並列計算機上にて完全分散型の神経回路網と記号的制約伝播ネットを共存させることが可能となる。更に既存の解析法と異なり、文法知識の増大による複雑さの増大の問題が軽量並列プロセス数の増加で対処可能となる。
著者
藤岡 孝子 苫米地 英人 古瀬 蔵 飯田 仁
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.1990, no.93(1990-NL-080), pp.1-8, 1990-11-22

単一化に基づく自然言語処理において、単一化手続きは最も処理時間の割合が大きく、これを高速化することが重要な課題となっている。これに対し、並列処理をすることによる高速化の手法を考える。まず、効率の良い並列化が可能なTomabechiの時間差準破壊型単一化アルゴリズムについて考察し、これを並列に処理する手法を提案する。また、日本語文解析における単一化手続きにおいてこの並列アルゴリズムを用いて実験を行ない、並列化の効果と課題について述べる。
著者
苫米地 英人
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.33, no.7, pp.768-770, 1992-07-15
参考文献数
31
著者
藤岡 孝子 苫米地 英人 古瀬 蔵 飯田 仁
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.1990, no.93, pp.1-8, 1990-11-22

単一化に基づく自然言語処理において、単一化手続きは最も処理時間の割合が大きく、これを高速化することが重要な課題となっている。これに対し、並列処理をすることによる高速化の手法を考える。まず、効率の良い並列化が可能なTomabechiの時間差準破壊型単一化アルゴリズムについて考察し、これを並列に処理する手法を提案する。また、日本語文解析における単一化手続きにおいてこの並列アルゴリズムを用いて実験を行ない、並列化の効果と課題について述べる。A typical unification-based natural language processing system spends most of its processing times for graph unification. We have found existing graph unification algorithms to be hard to parallelize. It is essentially because synchronizations for each recurseve call into shared-arcs are required in the most existing algorithms and also due to the difIiculty of efficient management of lock/unlock scheduling of simultaneous accesses to global shared data structures. We adopted the quasi-destructive graph unification algorithm as appropriate for effective parallization and propose the parallel quasi-destructive graph unification algorithm that avoids these two problems.
著者
苫米地 英人
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.1990, no.64, pp.9-16, 1990-07-19

記号的および非記号的な制約の超並列活性化ネットワーク上での伝播による自然言語処理の手法について述べる。この手法は既存の活性化マーカ伝播による方法と異なり、複雑な言語的制約を必要とする言語現象を扱うことを可能とする。また、軽量並列プロセスを利用することにより並列計算機上に超並列制約伝播処理を実現する手法を示す。この手法により、密結合共有メモリ型並列計算機上にて完全分散型の神経回路網と記号的制約伝播ネットを共存させることが可能となる。更に既存の解析法と異なり、文法知識の増大による複雑さの増大の問題が軽量並列プロセス数の増加で対処可能となる。We propose a model of natural language processing based on a paradigm of massively parallel (symbolic/subsymbolic) constraint propagation. It differs from the traditional spreading-activation marker-passing schemes in its capacity to handle linguistic phenomena that require application of complex grammatical constraints. We also discuss a scheme of realizing massively parallel constraint propagation activity on a parallel machine hardware through the use of light weight processes while retaining the capacity to integrate fully-distributed contextual and acoustic recognitions. Unlike existing parsing schemes, in our model, the increase in the size of grammar can be directly countered through an increase in number of parallel light weight processes.
著者
苫米地 英人
出版者
徳島大学
雑誌
奨励研究(A)
巻号頁・発行日
1993

理論的な問題解決においては、以下の二点に焦点をあてた。1)制約の超並列処理の枠組みの確立。2)非記号的情報と記号的情報の混在・融合の枠組みの確立。第一点に関しては、現在提唱中の超並列制約伝播の手法を導入した。この手法は、制約記述に情報内容の包摂半順序関係を表す有向グラフを利用し、このグラフの超並列的な伝播により制約処理を行うという特色があった。また、第二点に関しては、ニューラルネットのベクトル空間の状態と超並列制約伝播グラフの活性化状態をベクトルとグラフの変換を利用することにより関連づける手法をとった。また、工学的には特に音声情報と視覚情報の両方を利用するマルチモーダルなシステムを構築した。これには、音声認識と視覚認識に時間遅れニューラルネットと環帰型ニューラルネットをそれぞれ利用することにより、非記号的なマルチモーダル入力を実現した。これらの入力を上記の二手法により記号的な制約と超並列的に融合していくことにより、実時間システムを実現した。