著者
箱﨑 太誠 村田 祐樹 﨑濱 星耶 大見 卓司
出版者
一般社団法人 日本アスレティックトレーニング学会
雑誌
日本アスレティックトレーニング学会誌 (ISSN:24326623)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.1-10, 2023-10-31 (Released:2023-11-07)
参考文献数
20

本研究は,コンタクトスポーツを行う大学クラブを対象に,頭部外傷の安全管理対策への取り組みの実態と障壁を把握することを目的に質問紙調査を行った.その結果,頭部外傷発生時における対応に関する質問項目は実施率が高く,重症頭頚部外傷に備えた搬送方法の練習,脳振盪を評価するツールのベースライン評価および脳のメディカルチェックなど頭部外傷発生時に備えた事前準備に関する質問項目は実施率が低いことが確認された.
著者
加治木 政伸 箱﨑 太誠 刑部 純平
出版者
一般社団法人 日本アスレティックトレーニング学会
雑誌
日本アスレティックトレーニング学会誌 (ISSN:24326623)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.227-234, 2022-04-30 (Released:2022-06-05)
参考文献数
30

本研究は,足関節底屈筋群へのフォームローリング(FR)実施時の振動の有無が,荷重位および非荷重位における足関節背屈可動域,腓腹筋の硬さに及ぼす影響を比較検討した.また,介入後の筋の硬さの経時的変化を調査した.その結果,3分間の介入によって,荷重位での背屈可動域は介入前後で有意に増加したが(P<0.05),非荷重位での背屈可動域および筋の硬さは介入前後で有意に変化しなかった(P>0.05).また,全ての測定項目において,条件間(振動の有無)に有意差はなかった(P>0.05).足関節底屈筋群へのFRは,荷重位における足関節背屈可動域の改善に効果的であるが,振動刺激の付加的な効果はないことを示唆した.
著者
箱﨑 太誠 川本 将太 﨑濱 星耶 倉持 梨恵子
出版者
一般社団法人 日本アスレティックトレーニング学会
雑誌
日本アスレティックトレーニング学会誌 (ISSN:24326623)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.189-195, 2021-04-30 (Released:2021-08-19)
参考文献数
17

本研究は日本の大学アメリカンフットボール選手を対象に,頭部衝撃の影響が評価できる輻輳近点の測定を合宿期間中における2回の練習それぞれの前後(4時点),秋季リーグ戦の2試合それぞれの前日と翌日(4時点),及びベースライン値の測定を含めて9時点で実施した.その結果,ベースライン値と比較して,合宿の練習後や試合翌日に輻輳近点が有意に増加していた.今後は頭部衝撃の曝露量を定量化し,輻輳近点への影響を調査していく必要がある.