著者
加治木 政伸 箱﨑 太誠 刑部 純平
出版者
一般社団法人 日本アスレティックトレーニング学会
雑誌
日本アスレティックトレーニング学会誌 (ISSN:24326623)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.227-234, 2022-04-30 (Released:2022-06-05)
参考文献数
30

本研究は,足関節底屈筋群へのフォームローリング(FR)実施時の振動の有無が,荷重位および非荷重位における足関節背屈可動域,腓腹筋の硬さに及ぼす影響を比較検討した.また,介入後の筋の硬さの経時的変化を調査した.その結果,3分間の介入によって,荷重位での背屈可動域は介入前後で有意に増加したが(P<0.05),非荷重位での背屈可動域および筋の硬さは介入前後で有意に変化しなかった(P>0.05).また,全ての測定項目において,条件間(振動の有無)に有意差はなかった(P>0.05).足関節底屈筋群へのFRは,荷重位における足関節背屈可動域の改善に効果的であるが,振動刺激の付加的な効果はないことを示唆した.
著者
加治木 政伸
出版者
筑波大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2022-08-31

暑熱下運動時には、熱放散反応である皮膚血管拡張と発汗が生じ、過度の体温上昇を防いでいる。この熱放散反応についての理解を深めることは、熱中症予防策を確立する上で重要であるが、ヒトの熱放散反応の末梢メカニズムについては、不明な点が多く残されている。本研究では、生体への刺激を感受するセンサーの1つであるTRPV3チャネルに着目し、ヒトの熱放散反応におけるTRPV3チャネルの役割を解明する。