著者
篠崎 晃一
出版者
明治書院
雑誌
日本語学 (ISSN:02880822)
巻号頁・発行日
vol.16, no.7, pp.90-93, 1997-06
著者
篠崎 晃一
出版者
明治書院
雑誌
日本語学 (ISSN:02880822)
巻号頁・発行日
vol.16, no.11, pp.88-90, 1997-10
著者
茂呂 雄二 篠崎 晃一
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1999

本研究は、幼児の言語に関する、メタ認知を測定する研究方法を開発し、これを用いて幼児自身の方言-共通語の違いに関するメタ認知と使い分けの能力の発達過程を明らかにする。そしてこの知見をもとに、従来の単線型の言語発達理論に対して複線型の理論を開拓することを目的にした。以下の3点を行った。(1)個別実験にもとづく横断的方法によるデータ収集(2)自然談話の分析に基づく、幼児・児童のジャンルの使い分け能力の発達過程の記述(3)音声メタ認識を形成していない児童に対する形成実験の実施(1)については、成人から収集した方言音声に関する正誤判断課題、ならびにその簡約版としての質問紙型テストを作成し、実施した。幼児から中学生を被験者として得た資料から、小学校中学年からメタ言語能力の質的な転回が見られることが明らかになった。(2)については、幼児期から小学校への移行過程のビデオ資料と、児童の一日の言語生活資料を文字化してデータベースを構築した。(3)については、研究の方法論を整備し、異音韻を含む語でありながら、かな文字では区別不可能な単語対を文字化させる、『かな文字コンフリクト課題』を創案し、小学校低学年児童と高学年児童に実施し、音声に対する自覚の変化を追跡した。
著者
加藤 安彦 篠崎 晃一
出版者
専修大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2003

急速に普及した携帯電話を介したメイルでのコミュニケーション方法は、若年層においてすでに定着しており、日常生活に欠くことのできないコミュニケーション手段である。最近では様々な絵文字が現われ、携帯電話会社の中にはその充実に力を入れている会社もある。この携帯メイルによるコミュニケーションを研究対象として、若年層における携帯メイルの役割を明らかにすべく、アンケート調査と、実際のメイルデータの収集を行った。アンケート調査は、携帯メイルによる謝罪場面でどのような謝罪が行われるか、について簡単な意識調査を行った。これは、待ち合わせの約束をしてその約束に遅刻しそうな時、携帯メイルを介してどのような表現を採用するのかを調査したものである。また、若年層が、同年代を主に他の年代の相手も含めて実際に行った携帯メイルデータの収集も行った。携帯メイルには、携帯を所有している学生の生年月日や出身地、メイルをやりとりした相手の出身地と相手との関係、親しさ(親密度)といった情報を付与し、データ全体を表現の特徴によって情報との関係をみた。データを分析した結果、葉書や手紙などと異なり、顔文字・絵文字の出現、星(☆や★)、音符(♪)などの記号類、「(笑)」や「(泣)」などといった表現、すなわちパラ言語的な表現が多用されていることがわかった。また、こうしたパラ言語的な表現は、相手との関係、距離感、すなわち親密度によって使用される表現形式が異なることも明らかになった。