著者
篠崎 美生子
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.38-47, 2005-01-10

「鼻」は、王の「内面」(=人間の弱点)を書き/読む小説である。物語内容の上では、王権と弱い「内面」は両立を許されないのだが、読書行為の中では、内供は同情され、救済されてしまった。こうして王に感情移入する読書のレッスンのほか御製、教育勅語等の効力が相俟って、人々に王の「人間宣言」という矛盾を受け入れさせる要因になったのではないか。
著者
李 省展 内海 愛子 上村 英明 齋藤 小百合 篠崎 美生子 駒込 武 内藤 寿子 内海 愛子 上村 英明 駒込 武 篠崎 美生子 内藤 寿子 李 泳釆 齊藤 小百合 姜 信子
出版者
恵泉女学園大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

本研究は、人々の日常にどのような形で「戦争」と「戦後」の「記憶」が根づき、継承されつつあるかを、アカデミズムや国民国家の枠を越えて採集、編集、分析し、偏狭なナショナリズム解消のために活かそうとしたもの。その成果は、各メンバーによって書籍・論文・口頭発表の形で公表されたほか、HP(http://www.postwar-memories.org/)でも公開されつつある。
著者
篠崎 美生子
出版者
早稲田大学国文学会
雑誌
国文学研究 (ISSN:03898636)
巻号頁・発行日
vol.194, pp.75-87, 2021-06-15