著者
キム ジュニアン 米村 みゆき
出版者
専修大学日本語日本文学文化学会
雑誌
専修国文 (ISSN:02863057)
巻号頁・発行日
no.97, pp.85-101, 2015-09

(이미지의 제국 - 일본 열도 위의 애니메이션 、ハンナレ出版社、2006年)の6章4節の日本語訳である。
著者
米村 みゆき
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.44, no.8, pp.63-72, 1995-08-10 (Released:2017-08-01)

宮沢賢治『どんぐりと山猫』の別當はこれまで"周縁人物"として扱われてきた。その背景には別當がこれまでの賢治像に位置づけることが難しい存在であること、逆に別當を隠蔽化したところに賢治神話は成立してきた。本稿はテクストを大正後期の時代状況と対話させ、別當は教育が孕む重要な問題を浮き彫りにする人物であることを指摘する。それは学歴と階層の対応であり、講義録、夜学の記述のうちに当時の農村青年の「学校」への希望と諦めが見える。
著者
キム ジュニアン 米村 みゆき
出版者
専修大学日本語日本文学文化学会
雑誌
専修国文 (ISSN:02863057)
巻号頁・発行日
no.94, pp.119-146, 2014-01

(이미지의 제국 - 일본 열도 위의 애니메이션 、ハンナレ出版社、2006年)の6章の日本語訳(部分訳)である。
著者
米村 みゆき
出版者
日本アニメーション学会
雑誌
アニメーション研究 (ISSN:1347300X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.61-72, 2020-09-30 (Released:2021-05-07)

本稿は、高畑勲が、映像化したいと考えていた宮沢賢治の童話についてその映像的表現や特色について考察するものである。その際、アニミズム論の新しい視点を導入する。ポストヒューマンが予想される現在、アニミズム論も新たな展開をみせているためである。本章の手順は以下の通りである。1章では、高畑勲が宮沢賢治作品について映像化したいと述べていた発言を再考し、「非人間」との「共生」「共存」という主題を確認する。2章では、宮沢賢治『雪渡り』と『鹿踊りのはじまり』を取り上げ、後者において視覚表現と聴覚表現が交替で立ち現れる入れ子構造に着目し、重層化される「アニメーション映画」となっている様相を検討する。3章では、アニミズムの新しい観点から、『なめとこ山の熊』を取り上げ、人間と「非人間」(熊)との関係に同質性や魂の分有がある点について考察する。高畑が着目した宮沢賢治の童話は、一見郷土色豊かな土着的な話にみえるものの、〈アニメーション映画〉としてみるとき、その背後にはテクノロジーの眼が摘出されることを指摘したい。