著者
西村 友三郎 米盛 徳市
出版者
日本教育情報学会
雑誌
年会論文集
巻号頁・発行日
no.29, pp.304-305, 2013

文部科学省は、ICT環境整備を進めるとともにIT活用による学力向上を通して、次世代を見据えた人的基盤づくりを図るために先導的な研究事業等を行う「学校教育情報化推進総合プラン」を推進してきた。本プランは「確かな学力」の向上を図るには、授業においてICTを効果的に活用することは不可欠であるとしている。これに対して、文科省が実施している、各県の教員のICT活用指導力と全国学力テストとの相関分析の結果、相関関係がないことが分かった。ICT環境を整備し、教員のICT活用指導力が向上すれば学力も向上するという文科省の見解は間違っていたのであろうか。調査研究等の課題について分析した。
著者
米盛 徳市 玉那覇 清 Yonemori Tokuichi
出版者
琉球大学教育学部附属教育実践研究指導センター
雑誌
琉球大学教育学部教育実践研究指導センター紀要 (ISSN:13425951)
巻号頁・発行日
no.1, pp.191-212, 1993-10

企業におけるOA化が進展するなか、商業高等学校の情報教育(商業教育)は、啓蒙・開発・試行の段階から本格的な実施段階に突入し、文部省は教育現場に新たな教育内容への転換を要求している。沖縄県の具志川商業高等学校が、実践的商業教育の新しい試みとして「事務実務」を平成2年4月に開設した。本科目で商業教育の集大成を図り、中途退学に歯止めを掛けることである。新たな模索は、生徒自身が実会社「具商デパート」を設立し、実運営することで、企業の機構や活動の厳しさを学ばせ、「理論から実践」、いわば「座学(机上)学習から本物志向の実践学習」への脱皮を図った。著者らが開発した「実践デパート・レジシステム」は「本物志向の実践学習」を支援するシステムで、実務面ではパソコン数台による取扱商品約1万品目、1日当り売上金額1千万円程度の多角的な会計処理、かつ教育面ではCAI技法、特にKR情報の音声出力、電光掲示板的な表示等を駆使した。公開授業(平成4年9月25日)やリサイクル祭&販売実習(平成4年11月29日)の実務実践で数多くの示唆を得ることができた。
著者
米盛 徳市 波平 宜敬
出版者
日本教育情報学会
雑誌
年会論文集
巻号頁・発行日
no.29, pp.170-173, 2013-11-09

本研究では急速に教育現場で利活用が進んでいるICT機器の電子黒板(IWB)とタブレット端末が、如何に琉球大学の島嶼防災研究センター(波平センター長)の光ファイバーインターネット回線とホワイトスペース通信によるスーパーWiFi無線通信を用い、島嶼地域の遠隔防災教育に役立てるかを模索するものである。本稿では、全学部の組織的な取組、防災遠隔教育の概念や構想が中心となることから電子黒板、タブレット端末、PC等の詳細な利活用の内容には触れていない。琉球大学が沖縄県の唯一の国立大学法人としての大規模な地域貢献活動の一環と位置付けている。