著者
粟井 一夫 川越 康充 菊地 透 諸澄 邦彦 山口 一郎 渡辺 浩 富樫 厚彦
出版者
公益社団法人 日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術学会雑誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.57, no.4, pp.393-410, 2001
参考文献数
4

平成12年12月26日,診療放射線の防護に関し,医療法施行規則の一部を改正する省令が,厚生省令第149号として関係告示(「廃棄物詰替施設,廃棄物貯蔵施設及び廃棄施設の位置,構造及び設備に係る技術上の基準の一部を改正する件:告示第396号」,「医療法施行規則第24条第6号の規定に基づき厚生労働大臣が定める放射性同位元素装備診療機器の一部を改正する件:告示第397号」および「放射線診療従事者等が被ばくする線量当量の測定方法並びに実効線量当量及び組織線量当量の算定方法の全部を改正する件:告示第398号」)とともに公布され,平成13年4月1日から施行されることとなった. ここに法令改正に関する理解を深めることを目的として新旧対比表を掲載し,主要部分に関する解説を加えた. なお,解説に関しては,学術交流委員会関係法令等検討小委員会委員および放射線防護分科会委員において意見交換を行い,法令改正に関する留意点の解説を諸澄邦彦,線量測定に関する概念について富樫厚彦がまとめた. 法令改正に関して会員各位の周知徹底を促すとともに,本報告が理解のための一助になれば幸いである.
著者
粟井一夫 浅田 朋宏 天内 廣 梅津 芳幸 水谷 宏 梁川 功 山下 一也 伊知地 宏志
出版者
公益社団法人日本放射線技術学会
雑誌
日放技学誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.83-106, 1992
被引用文献数
3

これは過去1年間におけるX線映画領域でのセンシトメトリー班の活動報告である.第47回総会において, その活動報告および公開討論会を行った.そこでの会員からの意見と助言は, この報告書を作成するにあたって参考にさせていただいた.施設間で同じ結果を得ることは, 現在の現場の状況を考慮するとなかなか難しいものがある.そのような状況で少しでも正確な結果を得るためにはどうすべきかを第一番に考えてこのような標準化をはかった.正確な特性曲線作成には現像処理系および濃度測定が大きな影響を及ぼしている.センシトメトリーの標準化をはかるにはこの二点の規格化が不可欠である.濃度計に関しては, JIS・IEC委員会「医用X線写真濃度計班」の報告に期待したい.終りに班活動を遂行するにあたり, 終始援助と理解をいただいた各施設の技師長と技師諸兄, そして実験材料を無償で提供していただいた日本コダック(株)および富士メディカル(株)に深謝を表する次第である.また, データ整理にあたり特性曲線プログラムを無償で提供していただいた斉藤誠氏(東京都立池袋保健所)に感謝いたします.