著者
綾野 秀樹 北田 成祐 井口 雄紀 松井 義弘 伊東 淳一
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌D(産業応用部門誌) (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.140, no.6, pp.442-449, 2020-06-01 (Released:2020-06-01)
参考文献数
25
被引用文献数
4

This paper proposes a novel modulation technique that reduces both motor acoustic noise and switching loss. The conventional discontinuous PWM method can reduce the switching loss to a greater extent compared to the conventional three-phase modulation method; however, the acoustic noise of the motor increases. The proposed technique adjusts the zero-sequence voltage given to the voltage references in such a way that the discontinuous part of the conventional discontinuous PWM method is changed smoothly. The switching loss with the proposed technique can be reduced to 58% of that with the conventional three-phase modulation method. The experimental results show that the acoustic noise can be reduced to a greater extent with the proposed technique compared to that with the conventional discontinuous PWM method.
著者
松井 義弘 綾野 秀樹 中野 和司
出版者
自動制御連合講演会
雑誌
自動制御連合講演会講演論文集 第57回自動制御連合講演会
巻号頁・発行日
pp.1783-1784, 2014 (Released:2016-03-02)

DCモータの速度制御系をアナログ回路で構成した実験装置を用い,そのステップ目標応答データからDCモータの伝達関数を推定する方法を示した.なお,閉ループデータは,ディジタルオシロスコープで取得した制御器出力,モータ電機子電流およびモータ速度である.実験装置のモータ速度は,制御対象であるDCモータと同じものを速度発電機として使用したため,取得されたデータは,ブラシ・整流子によるノイズが比較的大きいものであったにもかかわらず,提案法で良好な推定結果が得られた.
著者
綾野 秀樹
出版者
東京工業高等専門学校
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究では,電力変換装置において零相電圧成分を利用した電磁障害の低減技術を確立した。特に,零相電圧成分の利用を最適化し,零速度領域からモータ駆動領域まで対応できる。具体的な成果は次の3点である。(1)モータ駆動時の誘起電圧を考慮して,重畳する零相電圧を出力周波数の関数とする方式を立案した。(2)モータの回転状態を模擬した詳細なシミュレーションにより,提案手法は,モータの全駆動領域における漏えい電流を従来手法よりも低減可能なことを明らかにした。(3)実機評価により,提案手法は,漏えい電流を従来手法よりも約30%低減できることを確認した。