- 著者
-
森重 和久
安治 敏樹
木村 Julieta Y.
石井 明
綿矢 有佑
松田 彰
上田 亨
- 出版者
- Japanese Society of Tropical Medicine
- 雑誌
- Japanese Journal of Tropical Medicine and Hygiene (ISSN:03042146)
- 巻号頁・発行日
- vol.16, no.4, pp.317-325, 1988-12-15 (Released:2011-05-20)
- 参考文献数
- 17
L.donovani promastigote 2S-15M株を感染させたBALB/cマウスに対し, 3'-deoxy-inosineは100mg/kg, 1~2回おき5回, 静脈内投与で約63%の治療効果, c-c-inosineは100mg/kg, 1~2日おき5回静脈内投与で約92%の治療効果が見られた。しかし, c-c-inosineは100mg/kgの量では副作用が見られた。T.gambiense trypomastigoteを感染させたddYマウスに対し, 3'-deoxyinosineは200mg/kg, 腹腔内投与, 感染前日からの治療で, 少し治療効果を示したが, 有効と言えるまでには至らなかった。またc-c-inosine 200 mg/kg, 腹腔内投与は無効であった。