- 著者
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野波 尚子
河野 淳
冨澤 文子
芥野 由美子
鮎澤 詠美
南雲 麻衣
西山 信宏
河口 幸江
白井 杏湖
鈴木 衞
齋藤 友介
池谷 淳
- 出版者
- 日本音声言語医学会
- 雑誌
- 音声言語医学 (ISSN:00302813)
- 巻号頁・発行日
- vol.55, no.4, pp.320-325, 2014 (Released:2015-02-05)
- 参考文献数
- 9
- 被引用文献数
-
2
当科にて80歳以上で人工内耳植込術を施行した4症例の術前から術後の経過を追い,人工内耳装用に伴うQOL改善点や問題点の検討を行った.術後の装用閾値や聴取能は全症例で改善が見られた.術前に比し,活動範囲の拡大や積極性の向上など心理面の変化があり,QOL改善につながったと考えられた.しかし,4症例ともに,ADLに大きな支障はなかったが,機器の管理・操作や異常時の対応などの問題点が挙げられた.対処方法としては,機器管理や操作方法の工夫,術前の十分なインフォームドコンセント,同居者や関係者への協力依頼,異常時の連絡手段の確保などが考えられた.