著者
芳山 拓 坪井 潤一
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.85, no.2, pp.176-178, 2019-03-15 (Released:2019-04-02)
参考文献数
20

降海型アメマスとサクラマスを狙ったルアー釣り遊漁において,鈎の形状および装着方法による掛かりやすさの違いについて検討した。本研究では一般的に用いられるトリプルフックと,フッキングダメージが小さいとされるシングルフック,一か所に2本のシングルフックを装着する方法の3種類について,掛かった魚のうち釣獲に成功した割合を比較検討した。その結果,シングルフックを2本装着する方法が,掛かりやすさと鈎による損傷軽減を最もよく両立し,キャッチアンドリリースを前提とした場合に有効であると考えられた。
著者
芳山 拓 坪井 潤一 松石 隆
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.87, no.5, pp.461-472, 2021-09-15 (Released:2021-10-01)
参考文献数
38
被引用文献数
1

遊漁対象種の希少性や生物学的特性の違いに着目し,北海道然別湖,朱鞠内湖および洞爺湖における遊漁者を対象に,遊漁者の満足度と釣果の関係を比較した。その結果,1)希少魚の釣果は1尾の釣果が遊漁者の満足度を大きく高める,2)希少魚の釣果はその魚種が1番の狙いの魚種でなくとも遊漁者の満足度に影響を与えうる,3)大型に育つ遊漁対象種では釣獲尾数よりも体サイズに満足度の主眼がおかれる,4)遊漁対象種に食用としての価値が高い場合,遊漁者にとって満足といえる釣獲尾数はより多くなる,という傾向が明らかになった。
著者
芳山 拓 坪井 潤一
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
pp.18-00029, (Released:2019-02-15)
参考文献数
20

降海型アメマスとサクラマスを狙ったルアー釣り遊漁において,鈎の形状および装着方法による掛かりやすさの違いについて検討した。本研究では一般的に用いられるトリプルフックと,フッキングダメージが小さいとされるシングルフック,一か所に2本のシングルフックを装着する方法の3種類について,掛かった魚のうち釣獲に成功した割合を比較検討した。その結果,シングルフックを2本装着する方法が,掛かりやすさと鈎による損傷軽減を最もよく両立し,キャッチアンドリリースを前提とした場合に有効であると考えられた。
著者
芳山 拓 坪井 潤一 松石 隆
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.84, no.5, pp.858-871, 2018-09-15 (Released:2018-10-19)
参考文献数
23
被引用文献数
4 5

適切な管理の下での希少魚を対象とした遊漁は,遊漁者の消費を通じて希少魚を保全する社会的・経済的根拠を強める。本研究では,北海道然別湖におけるミヤベイワナ遊漁と,朱鞠内湖におけるイトウ遊漁において,遊漁者の消費実態を明らかにした。どちらの湖ともに,全国各地から遊漁者が訪れていた。遊漁者がそれぞれの湖で釣りをするために消費した金額は,然別湖では年間3,328万円,朱鞠内湖では4,156万円と推定された。このうち,交通費以外はほぼすべて遊漁料や宿泊滞在費として釣り場近隣地域で消費されたと考えられた。
著者
芳山 拓 坪井 潤一 松石 隆
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
pp.21-00007, (Released:2021-08-25)
参考文献数
38
被引用文献数
1

遊漁対象種の希少性や生物学的特性の違いに着目し,北海道然別湖,朱鞠内湖および洞爺湖における遊漁者を対象に,遊漁者の満足度と釣果の関係を比較した。その結果,1)希少魚の釣果は1尾の釣果が遊漁者の満足度を大きく高める,2)希少魚の釣果はその魚種が1番の狙いの魚種でなくとも遊漁者の満足度に影響を与えうる,3)大型に育つ遊漁対象種では釣獲尾数よりも体サイズに満足度の主眼がおかれる,4)遊漁対象種に食用としての価値が高い場合,遊漁者にとって満足といえる釣獲尾数はより多くなる,という傾向が明らかになった。