著者
荒井克仁 松田浩一
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.673-675, 2014-03-11

歩行においてバランス機能は重要なものであり、安心して見ていられる歩行の見定めはリハビリテーション臨床の中でも重要なものである。安心して見ていられる歩行の判断は理学療法士の目視で定性的に行われているが、定量的な判断が求められている。 本研究では、安心して見ていられる歩行は下肢の動作が周期的に行われている歩行であると仮定し、下肢の動作が周期的に行われている歩行を安心度の高い歩行として定量的に測定する方法を検討する。安心度は3軸角速度センサを用いて歩行における踵部の角速度の周期性を相互相関で求める。提案手法が履物や歩き方といった個人差に対しても頑強な方法であることを示す。
著者
山﨑 民子 荒井 克仁 得字 圭彦 川原 美香 大庭 潔 木下 幹朗 大西 正男
出版者
公益社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.59, no.10, pp.538-543, 2012-10-15 (Released:2012-11-30)
参考文献数
40
被引用文献数
1 1

十勝産ナガイモの成分組成,アミラーゼ力価およびO2‾消去活性を検討し,基幹作物である十勝産ジャガイモの既報の分析結果と比較した.その結果,十勝産ナガイモは水分とカルシウムが多く,ビタミン類についてはα -トコフェロールは多かったものの,ビタミンB1,ビタミンB6およびアスコルビン酸は少なかったが,ビタミンEの供給源としては期待できることが示された.また,食物繊維量は少ないが,その中で水溶性食物繊維の占める割合が高かった.デンプンは少なく,アミロースの割合は25%であった.一方,RSは多く含まれていた.遊離の糖類としては,ブドウ糖と果糖が多く,ショ糖が同程度であった.主要な構成アミノ酸はグルタミン酸とアルギニンであった.アミラーゼ力価は低レベルであったことから,ナガイモが生食できることとナガイモ自体のアミラーゼ活性は関係していないと推測される.また,水抽出物のO2‾消去能は70単位/gと少し低かったが,抗酸化成分の供給源として十分に期待できる値であった.以上より,十勝産ナガイモは十勝産ジャガイモと同様に基幹作物としての利用が大いに期待できる.