著者
大貫 義人 荒木 善行 佐々木 秀幸
出版者
日本生気象学会
雑誌
日本生気象学会雑誌 (ISSN:03891313)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.21-25, 2000 (Released:2002-02-28)
参考文献数
14

ランニング成績に及ぼす準高地暴露の影響を調べるため,男子陸上競技中長距離学生選手における,海抜1,000mでの夏合宿前と中の赤血球物質の変化を計測した.血中2,3-DPG濃度は合宿前の2.31±0.36μmol/mlから.2.69±0.56μmol/mlに有意に増加した(P<0.05).ヘマトクリット値は合宿前が43.0±4.2%で合宿中は40.2±3.7%と有意に減少し(P<0.01),ヘモグロビン濃度は合宿前と中で変化しなかった.今回の研究から,1,000mの準高地ではヘマトクリット値やヘモグロビン濃度の増加には十分でないが,2,3-DPG濃度の変化に現れた.
著者
大貫 義人 荒木 善行 丹羽 健市
出版者
日本体力医学会
雑誌
体力科學 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.37, no.6, 1988-12-01

第19回全日本大学駅伝に出場した山形大学の中・長距離選手を被験者にした本研究では, V^^・O_2max及びATと競技成績との関係について, 各走記録間に高い相関を示し, しかも, V^^・O_2maxよりもATの方かより高い相関を示すことが明らかとなった。また, 選手の現在の競技成績を予測する上でも重要な指標として評価できるといえる。