著者
菅野 早紀
出版者
大東文化大学
雑誌
若手研究
巻号頁・発行日
2019-04-01

本研究は、高齢者を対象とした個票パネルデータを用いて、高齢期の資産の状況とその推移を明らかにする。高齢になるほど、その影響があると考えられる(1)介護、(2)医療、(3)自然災害、(4)家族の形態の変化の4つのリスクに直面した時に、高齢者はどのように資産を変化させているだろうか。また、年金や医療保険、介護保険といった社会保障制度がこれらのリスクに対して資産変動を防ぐ機能を果たしているか実証的に検証する。
著者
森 浩太 陳 國梁 崔 允禎 澤田 康幸 菅野 早紀
出版者
日本経済国際共同センター
巻号頁・発行日
2008-12

本稿は、日本における自死遺族の数の推計を試みる。自殺者の家族構成・親族関係に関する統計情報は存在していないため、本稿では日本の平均的な数値を基づいて推計を行う。主な結果としては、現在の日本では自殺者一人当たり5 人弱の遺族が存在するということ、現在日本には自死遺児(親を自殺で失った未成年者)の数はおよそ9 万人存在するということ、そして現在日本に存在する自死遺族全体の人数はおよそ300 万人であるということの3 点が挙げられる。