著者
有賀 康裕 小野澤 実 新井 喜美雄 落合 圭 川井 千香子 宍戸 範生
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構 一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.63-67, 2010

特許マップに反して技術文献マップは事例も少なく、十分な評価が確認できていない。本研究では、特許と技術文献を比較的に捕らえて分析を行った。その結果、「特許側から見て1年半前の情報」、基礎研究から製品開発や応用開発の段階へ進む際にある障壁いわゆる「デスバレーの問題」などと関連する情報が得られた。さらに、この「デスバレーの問題」は、技術開発から製品化に至っていない技術文献側に存在する技術情報またはアイデア情報などを示すものであり、それ自体が今後の応用開発または製品開発へのネタ情報になり得るものであった。
著者
治部 眞里 小林 義英 落合 圭 橋本 定幸 塩尻 栄美子 山崎 雅和 栗原 正昭 浜中 寿 坂内 悟 國谷 実
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.52, no.10, pp.601-609, 2010 (Released:2010-01-01)
参考文献数
7
被引用文献数
3 3

イノベーション測定手法の一つとして,特許と論文のリンケージに注目が集まっている。科学技術振興機構(略称JST)においては,イノベーション創造を推進するファンディングエージェンシーとして,中期目標上,科学技術政策の投資効果や評価の情報発信を定めている。そこで,JST事業の成果がイノベーションの創造にいかに寄与しているかを,科学論文と特許とのリンケージを分析し,可視化する評価システムを構築した。本論においては,論文および特許のリンケージ等の定量的測定を基に,JSTが過去に支援した研究課題の成果について分析した事例について紹介する。