著者
治部 眞里 長部 喜幸
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.32-42, 2016-04-01 (Released:2016-04-01)
参考文献数
6

2015(平成27)年12月18日に第14回総合科学技術・イノベーション会議にて,「第5期科学技術基本計画」答申案が了承され,その後,2016年1月22日に閣議決定された。科学技術基本計画は,科学技術の振興に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るための基本的な計画であり,科学技術政策の方向性を定め,予算配分などにも直接影響する重要な意味をもつ。第5期科学技術基本計画においては,主要指標・目標値の設定がその特徴の1つである。本稿では,科学技術基本計画における主要指標について,筆者の一考察を紹介し,併せて,同計画の確度をより向上させるための新たなシステム開発の可能性について述べる。
著者
治部 眞里
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.200-210, 2011
被引用文献数
2

経済や社会も含めた外部環境に対する多面的な視点からの把握を目的とするフォーサイトの活動および手法の開発が活発化している。そこで,世界各国で行われているフォーサイトの方法を調査し,まとめた。外部環境変化の不確実性がますます高まる今日,予測ではなく「不確実性」を軸に複数の未来シナリオを描くシナリオプランニングを採用する機関が国際的にも増えつつある。シナリオプランニングを活用することによって,単一の未来予測にとらわれることなく,複数の未来環境を柔軟に考えることができるようになり,戦略構築に柔軟性が生まれる。公共政策においてシナリオプランニングを採用した事例はまだ少ないが,国際的にも関心は高まっており,今後ますます増加すると推測される。
著者
松邑 勝治 植松 利晃 國岡 崇生 治部 眞里 堀内 美穂 山田 直史 坂内 悟 齋藤 隆行
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.61, no.9, pp.336-342, 2011-09-01

独立行政法人科学技術振興機構(JST)が提供するJ-GLOBALは,産学連携や研究課題立案における課題探索(抽出)において業種を超えた情報収集や,新たな発想を支援するサービスである。JSTは,J-GLOBALを介してJST内外のさまざまな専門的なサービス等と連携し,質の高い科学技術情報をより効果的に流通させることで,わが国のイノベーション創出に貢献することを目指している。本稿ではJ-GLOBALが実現している"統合検索"機能を中心に,サービスの現状,今後の展望について紹介する。

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著者
川村 隆浩 渡邊 勝太郎 松本 尚也 江上 周作 治部 眞里
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第14回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.119-124, 2017 (Released:2017-11-01)
参考文献数
8

近年,科学技術の関係性や発展を把握するため,さまざまなサイエンスマップが作られている.しかし,ファンディング情報や最新の論文は,十分な引用情報を持たないため,従来の引用分析を用いてマップ化することが難しい.そこで,我々は研究内容の類似度に基づいてマップを作成するため,ニューラルネットワーク技術を用いてプロジェクト概要や論文抄録などのテキスト情報を多次元ベクトルに変換する手法を開発した.文書ベクトル化することによって内容の類似性を定量的に測定することを始め,クラスタリングなどの統計処理や機械学習にかけることが可能になる.本論では,実際に 2012~2016 年の米国 NSF における約 3 万のプロジェクト情報,および同期間の Scopus 収録 IEEE 論文誌・国際会議論文約 27 万編の抄録を文書ベクトル化し,マップとして表した結果を示す.また,マップ上において,いくつかの萌芽領域が形成されていく様子(時系列的な構造変化)が確認できたことを示す.
著者
長部 喜幸 治部 眞里
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.56, no.10, pp.685-696, 2014-01-01 (Released:2014-01-01)
参考文献数
8
被引用文献数
7 8

日本版NIHや製薬企業における,政策決定・戦略立案に資するエビデンス提供のため,新しい指標に基づいた医薬品産業の現状俯瞰・将来予測を試みた。今回は,パイプラインを有する事業主体の規模や種類に着目し,医薬品開発のカギを握る事業主体について分析した。その結果,米国の強みは中小企業・ベンチャー企業にあること,また一方で,日本の中小企業・ベンチャー企業は米国のような働きを担っていないことが明らかとなった。
著者
長部 喜幸 治部 眞里
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.56, no.9, pp.611-621, 2013-12-01 (Released:2013-12-01)
参考文献数
3
被引用文献数
8 8

日本版NIHや製薬企業における,政策決定・戦略立案に資するエビデンス提供のため,新しい指標に基づいた医薬品産業の現状俯瞰・将来予測を試みた。今回は,今後の成長が期待されるバイオ医薬品に着目し,各テクノロジーの観点から各国の長所・短所を分析した。その結果,バイオ医薬品の研究開発における米国の優位性が改めて認識された。また,日本の研究開発においても,一部の分野で期待が持てることを示した。
著者
治部 眞里 松邑 勝治 斉藤 隆行
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.54, no.10, pp.639-651, 2012 (Released:2012-01-01)
参考文献数
12
被引用文献数
1 1

独立行政法人科学技術振興機構(以下,JST)はこれまで蓄積した情報資産等を他のさまざまなデータベース等と連結することによって,JST知識インフラの構築を推進している。構築されたJST知識インフラのデータは,独自仕様ではなく,世界標準的なデータフォーマットを目指している。同時にJST知識インフラを基盤として,計量書誌学的分析,特許分析等の結果や指標を導出し,企業,機関等に対して,今後の経営戦略立案に寄与可能なように,Google Mapsサービス等とデータをマッシュアップ,可視化するサイト「J-GLOBAL foresight」の構築を進めている。JST知識インフラ構築が米国で政府のデータを公開するDATA.GOVの科学技術情報版であるならば,J-GLOBAL foresightは政府のデータをGoogle Maps等とマッシュアップしてデモンストレーションを行っているData-gov Wikiをそれぞれ目指している。
著者
治部 眞里
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.200-210, 2011 (Released:2011-07-01)
参考文献数
19
被引用文献数
2 2 2

経済や社会も含めた外部環境に対する多面的な視点からの把握を目的とするフォーサイトの活動および手法の開発が活発化している。そこで,世界各国で行われているフォーサイトの方法を調査し,まとめた。外部環境変化の不確実性がますます高まる今日,予測ではなく「不確実性」を軸に複数の未来シナリオを描くシナリオプランニングを採用する機関が国際的にも増えつつある。シナリオプランニングを活用することによって,単一の未来予測にとらわれることなく,複数の未来環境を柔軟に考えることができるようになり,戦略構築に柔軟性が生まれる。公共政策においてシナリオプランニングを採用した事例はまだ少ないが,国際的にも関心は高まっており,今後ますます増加すると推測される。
著者
治部 眞里 小林 義英 落合 圭 橋本 定幸 塩尻 栄美子 山崎 雅和 栗原 正昭 浜中 寿 坂内 悟 國谷 実
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.52, no.10, pp.601-609, 2010 (Released:2010-01-01)
参考文献数
7
被引用文献数
3 3

イノベーション測定手法の一つとして,特許と論文のリンケージに注目が集まっている。科学技術振興機構(略称JST)においては,イノベーション創造を推進するファンディングエージェンシーとして,中期目標上,科学技術政策の投資効果や評価の情報発信を定めている。そこで,JST事業の成果がイノベーションの創造にいかに寄与しているかを,科学論文と特許とのリンケージを分析し,可視化する評価システムを構築した。本論においては,論文および特許のリンケージ等の定量的測定を基に,JSTが過去に支援した研究課題の成果について分析した事例について紹介する。
著者
山下 泰弘 治部 眞里
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第14回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.53-59, 2017 (Released:2017-11-01)
参考文献数
8

本研究では、特許による論文の引用について、特許データベース(PATSTAT)と論文データベース(Web of Science)を突合して構築した網羅的なデータを用いて、世界の特許による論文引用と、既存の論文の特徴量との関連性を分析する。さらに、特徴量の値の高い特許から引用を受けやすい論文はどのようなものであるかを、特許の特徴量を従属変数、論文の特徴量を独立変数とするロジスティック回帰により分析する。それらの結果を踏まえて、特許による論文引用についての可能な評価指標の検討を行う。
著者
治部 眞里 長部 喜幸
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.40-48, 2015-04-01 (Released:2015-04-01)
参考文献数
7

国家基幹技術(国家戦略コア技術)策定に資するエビデンス提供のため,新しい指標に基づいた特許技術の現状俯瞰を試みた。今回は,JST指標テクノロジーフロント,ジェネラリティー・インデックス,占有率という手法により,国家戦略コア技術の候補について検討した。
著者
長部 喜幸 治部 眞里
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.57, no.5, pp.323-333, 2014-08-01 (Released:2014-08-01)
参考文献数
10
被引用文献数
3 4

AMED(日本版NIH)や製薬企業における,政策決定・戦略立案に資するエビデンス提供のため,新しい指標に基づいた医薬品産業の現状俯瞰・将来予測を試みた。今回は,医薬品・パイプラインが対象とする適応症の観点から,疾病別にみた医薬品の開発状況を分析した。具体的には,国際特許分類(IPC)を用いた分析や,個々の疾病に基づいた分析を行った。