著者
蔡 芢錫
出版者
特定非営利活動法人 組織学会
雑誌
組織科学 (ISSN:02869713)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.28-45, 2012-09-20 (Released:2013-10-01)
参考文献数
132

本論文は,個人が自らの自由な選択で雇用契約を結び「個人」から「従業員」へと身分が変わる時,個人が享受する自由にどのような変化が生じるのかに注目する.具体的には,現代の自由観念の中心にある「消極的自由」と「積極的自由」との枠組みの下で,組織内で個人の自由はどのような歴史を経験してきたのか,なぜ組織で働く人々は自由を叫ばないのか,組織内で個人の自由はどのように議論・研究されてきたのか,組織内で個人の自由を拡大するためには何が必要なのかに焦点を当てる.
著者
蔡 芢錫
出版者
専修大学経営研究所
雑誌
専修マネジメント・ジャーナル = Senshu management journal (ISSN:21869251)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.13-24, 2015

社会科学に新しいパラダイムを提示した研究として名高いホーソン研究は,幾度もなく厳しい批判にさらされてきている。興味深い点は,これらの諸批判が,大学の入門教科書では,ほとんど取り上げられていないという点である。本研究は,ホーソン研究の諸批判に焦点を絞る。そして,その意義や貢献だけではなく,諸批判も同時に教えることが,学生たちのマネジメントに対する多様なアプローチにつながる可能性を明らかにする。
著者
蔡 芢錫
出版者
専修大学経営研究所
雑誌
専修マネジメント・ジャーナル = Senshu management journal (ISSN:21869251)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.13-24, 2015

社会科学に新しいパラダイムを提示した研究として名高いホーソン研究は,幾度もなく厳しい批判にさらされてきている。興味深い点は,これらの諸批判が,大学の入門教科書では,ほとんど取り上げられていないという点である。本研究は,ホーソン研究の諸批判に焦点を絞る。そして,その意義や貢献だけではなく,諸批判も同時に教えることが,学生たちのマネジメントに対する多様なアプローチにつながる可能性を明らかにする。Hawthorn Studies are very famous for having suggested a new paradigm in social sciences. However, there is another story; many scholars have criticized that the studies are full of methodological problems and lack scientific evidences supporting the popular interpretation of the results. It is very surprising that the criticism has rarely been mentioned in introductory textbooks of I-O Psychology and Organizational Behavior. This study focuses on the criticism for Hawthorn Studies, especially in terms of methodological problems and the interpretation of research results. I argue that teaching the criticism help students learn much more balanced perspectives to management.