著者
櫻井 通晴
出版者
専修大学経営研究所
雑誌
専修マネジメント・ジャーナル = Senshu management journal (ISSN:21869251)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.13-22, 2014

本稿の目的は, インタンジブルズと知的資産, およびコーポレート・レピュテーションの関係性を明らかにすることにある。欧州では通説となっているMERITUMでは, インタンジブルズを知的資産と同一視する。他方, 米国ではインタンジブルズを知的財産, 知的資産, その他の知的資本に区分するブルッキングス研究所の見解が通説となっている。本稿では, フォンブランの見解に依拠して, インタンジブルズをもって知的資産とレピュテーション関連資産と解すべきであるとする論理を展開している。
著者
一ノ宮 士郎
出版者
専修大学経営研究所
雑誌
専修マネジメント・ジャーナル = Senshu management journal (ISSN:21869251)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.1-14, 2013

本稿は,統合白紙撤回事例に焦点を当て,経営統合の成否要因の考察を行ったものである。白紙統合に至らず最終的に経営統合を成功裡に完了させるためには,持株会社方式による統合手法と阻害要因を凌駕する統合動機の強さが寄与していることが確認できた。In this paper, I analyze the success factors of the management integration, focusing on the revocation of the tie-up talks. The results indicate that a holding company system is used as an integrated method and the strength of the integration motivation surpass the obstacles of the integration to complete the integration deal successfully.
著者
金 成洙
出版者
専修大学経営研究所
雑誌
専修マネジメント・ジャーナル = Senshu management journal (ISSN:21869251)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.51-63, 2011

本稿の主な目的は、「韓流」の源泉を究明することである。まず「韓流」についての先行研究のレビューを通して本研究の位置づけを明確にした。その後、消費者行動モデルを再検討し、そして「韓流」(文化)をグローバル戦略との関連で検討することで、標準化-現地化問題に新たな主張を加えた。The main purpose of this paper is to study the sources of "Hanlyu". First I clarifed positioning of this study through the review of precedent studies on "Hanlyu". Then, the consumer behavior model was reexamined. New viewpoint was suggested for the standardizationlocalization issue with reference to "Hanlyu(culture)" in global strategies.
著者
山田 耕嗣
出版者
専修大学経営研究所
雑誌
専修マネジメント・ジャーナル = Senshu Management Journal (ISSN:21869251)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.11-23, 2021-12-20

一般的に,水族館は「自然保護」,「教育」,「調査・研究」,「レクリエーション」といった複数のアイデンティティを持つと言われているが,その中でも多くの日本の水族館で強く自己認識され,かつ多くの一般市民が抱くイメージはレクリエーション施設としての水族館であった。本稿では,日本の水族館がどのような競争メカニズムによって,レクリエーション施設として進化,成長してきたのかを明らかにした。
著者
一ノ宮 士郎
出版者
専修大学経営研究所
雑誌
専修マネジメント・ジャーナル = Senshu Management Journal (ISSN:21869251)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.1-10, 2022-07-16

最近の不正会計事例かつ国際財務報告基準(IFRS)適用企業という観点から英国のCarillion社とドイツのWirecard社を事例に選び,財務諸表分析とスコアリングモデルの代表例としてBeneishモデルを対比させ,不正会計判別力を比較検討した。IFRSを適用する米国企業以外でも,Beneishモデルは不正会計を判別し得ることが確認できた。
著者
蔡 芢錫
出版者
専修大学経営研究所
雑誌
専修マネジメント・ジャーナル = Senshu management journal (ISSN:21869251)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.13-24, 2015

社会科学に新しいパラダイムを提示した研究として名高いホーソン研究は,幾度もなく厳しい批判にさらされてきている。興味深い点は,これらの諸批判が,大学の入門教科書では,ほとんど取り上げられていないという点である。本研究は,ホーソン研究の諸批判に焦点を絞る。そして,その意義や貢献だけではなく,諸批判も同時に教えることが,学生たちのマネジメントに対する多様なアプローチにつながる可能性を明らかにする。
著者
陳 浩博
出版者
専修大学経営研究所
雑誌
専修マネジメント・ジャーナル = Senshu management journal (ISSN:21869251)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.65-75, 2016

本研究の目的は,オンライン広告のターゲティング技術に焦点を当て,それを代表しているGoogle Adwordsのターゲティング機能が消費者の評価に与える影響について考察することにある。また,Google Adwordsを利用している広告主に対して,どのようなターゲティング技術を用いれば,消費者の評価を高めるのかに関する諸課題を提案することにある。The purpose of this paper is to focus on targeting technology of online targeting advertising and examine the impact of Google Adwords targeting functions on consumers. The functions have representative significance in online targeting advertising field. In addition, the author discusses what kind of targeting technique improves consumers' evaluation and suggests several implications to advertisers using Google Adwords.
著者
蔡 芢錫
出版者
専修大学経営研究所
雑誌
専修マネジメント・ジャーナル = Senshu management journal (ISSN:21869251)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.13-24, 2015

社会科学に新しいパラダイムを提示した研究として名高いホーソン研究は,幾度もなく厳しい批判にさらされてきている。興味深い点は,これらの諸批判が,大学の入門教科書では,ほとんど取り上げられていないという点である。本研究は,ホーソン研究の諸批判に焦点を絞る。そして,その意義や貢献だけではなく,諸批判も同時に教えることが,学生たちのマネジメントに対する多様なアプローチにつながる可能性を明らかにする。Hawthorn Studies are very famous for having suggested a new paradigm in social sciences. However, there is another story; many scholars have criticized that the studies are full of methodological problems and lack scientific evidences supporting the popular interpretation of the results. It is very surprising that the criticism has rarely been mentioned in introductory textbooks of I-O Psychology and Organizational Behavior. This study focuses on the criticism for Hawthorn Studies, especially in terms of methodological problems and the interpretation of research results. I argue that teaching the criticism help students learn much more balanced perspectives to management.