著者
藤井 渉
出版者
花園大学
雑誌
花園大学社会福祉学部研究紀要 (ISSN:09192042)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.21-36, 2012-03

本稿では、身体障害者福祉法の対象規定に着目し、その成立と内容について考察を行うものである。身体障害者福祉法の対象規定には、身体障害者福祉法の別表と、身体障害者福祉法施行規則に示されている身体障害者障害程度等級表がある。そこで本稿ではこれらを取り上げ、その成立過程と、他の社会保障関係法との比較によってどのような特徴及び関連性を有するのかを検討した。
著者
藤井 渉
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.54, no.8, pp.568-574, 2016-07-20 (Released:2017-07-20)
参考文献数
28

近年注目を集めているゲノム編集技術は,従来では作製コストや労力を要したゲノム改変細胞・生物の作製を容易とし,その汎用性を拡張することで,生命科学における逆遺伝学的研究アプローチの加速化に大いに貢献している.農学分野でもさまざまな利用が進んでいるが,その一方で,今後解決すべき技術的課題が次第に明らかになりつつあり,応用分野によっては社会的議論を呼んでいる.本稿では,ゲノム編集技術の理解に必要な基礎情報や応用を解説するとともに,農学応用のための課題について提案する.
著者
山本 相浩 河野 正孝 茎田 祐司 藤岡 数記 永原 秀剛 村上 憲 藤井 渉 中村 薫 妹尾 高宏 角谷 昌俊 川人 豊
出版者
The Japan Society for Clinical Immunology
雑誌
日本臨床免疫学会会誌 (ISSN:09114300)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.334b-334b, 2012

Allograft inflammatory factor-1(AIF-1)はラット異所性心移植モデルにおいて同定された分子量約17 kDのポリペプチドである.これまでに我々は,関節リウマチ患者の関節滑膜組織において,AIF-1の発現が滑膜細胞,単核球,線維芽細胞で亢進していることや,AIF-1が滑膜細胞の増殖,及び滑膜線維芽細胞やヒト末梢血単核球(PBMC)のサイトカインIL-6産生を促進することを報告している.前回,健常人のCD14陽性単核球において,RNA MicroarrayでAIF-1刺激による発現遺伝子を網羅的に検索し,ケモカインCCL2, CCL3, CCL7が高発現することを示した.また,これらケモカインのELISAでの定量的評価や,Cell Migration Assayでの細胞遊走能の評価も行った.今回さらに解析を進め,CCL2, CCL3, CCL7以外にもIL-6やCCL1の発現が亢進していることを明らかにし,定量的評価や細胞遊走能の評価も行った.関節リウマチにおけるAIF-1のサイトカイン・ケモカイン産生能および細胞遊走能について,考察を交えて報告する.<br>