著者
佐々木 寿 宮田 純 西村 匡司 槇 陽平 田上 陽一 濱川 侑介 君塚 善文 林 伸好 藤倉 雄二 川名 明彦
出版者
COSMIC
雑誌
呼吸臨床 (ISSN:24333778)
巻号頁・発行日
vol.3, no.12, pp.e00093, 2019 (Released:2022-10-22)
参考文献数
12

右上葉の肺扁平上皮癌(cT2aN3M1c stage IVB)と診断した60歳男性に対し,1次化学療法としてペムブロリズマブを投与後,全身倦怠感を認めた。血中好酸球増多,血清コルチゾール値・血清ACTH濃度が検出感度以下であり,迅速ACTH負荷試験でコルチゾール低値であり,反応性の低下を認めた。MRIとCTで下垂体と副腎に明らかな異常所見を認めず,ペムブロリズマブによるACTH単独欠損症と診断した。

1 0 0 0 OA 1.抗HIV薬

著者
藤倉 雄二 川名 明彦
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.99, no.7, pp.1574-1582, 2010 (Released:2013-04-10)
参考文献数
15

抗HIV薬の進歩は著しいものがあり,これまで抗HIV効果に加え,副作用の軽減,服薬しやすさが追及されてきた.このことにより治療の選択肢が拡がっている.本稿では概ね日本で2005年以降に承認された比較的新しい抗HIV薬に関する知見と,最近の診療ガイドラインの中におけるこれらの位置付けをまとめた.また,新しい機序の抗HIV薬であるインテグラーゼ阻害薬(ラルテグラビル)やCCR5阻害薬(マラビロク)についても言及した.
著者
藤倉 雄二
出版者
COSMIC
雑誌
呼吸臨床 (ISSN:24333778)
巻号頁・発行日
vol.2, no.5, pp.e00031, 2018 (Released:2020-10-22)
参考文献数
21

1918年から流行したスペインインフルエンザでは,全世界で4000万〜5000万人が死亡したとされる。当時の資料をみると,特に1918年後半からの流行では致死率が高く,肺炎による死亡が顕著であった。短期間で世界中に拡散し,世界中で多くの被害をもたらしたインフルエンザウイルスは,現代においてreverse geneticsの手法により復元され,多くの知見をもたらしている。