著者
森本 貴之 淺川 直輝 後藤 智範 藤原 譲
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.80-87, 2002
参考文献数
11
被引用文献数
1 1

近年の計算機の高速化、大容量化と低価格化、さらにはインターネットの普及によって情報化が加速度的に進んでいる。今後も増加しつづけるであろう膨大な情報や知識を適切に利用するためには情報の内容に関する、より高度な処理機能が要求される。このような機能を実現するためには、情報や知識の意味を理解しなければならない。そして、そのためには意味関係が表現できる構造化およびその利用のためのアプリケーションあるいはシステムが必要である。このような要求に対して、専門用語を最小単位とした概念構造の生成とその利用のためのシステムの開発を進めている。本研究では、概念構造を生成するのためのシステムの一部である階層関係の自動抽出法における問題点の調査について報告する。
著者
藤原 譲
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会研究報告会講演論文集
巻号頁・発行日
no.11, pp.21-26, 2003-05-24

特許に代表される工業所有権は著作権などと併せて、知的財産権と呼ばれ、昨年始め小泉首相が「知的財産立国」を目指して「知的財産戦略会議」(3月)を設け、「知的財産大綱」が7月に制定され、さらに「知的財産基本法」が11月に国会で成立された。遅ればせながら国際的なプロパテントの時流にわが国も乗り出すことになったので、本研究報告会でも特許が取り上げられることになった。この講演では情報知識学の基本とくに基礎理論の現状と今後の展開につき概要を述べ、特許の発明、保護、活用に情報知識学の果たすべき役割と意義を簡単に紹介する。