著者
千葉 ひとみ 知地 英征 Hitomi CHIBA CHIJI Hideyuki 藤女子大学人間生活学部食物栄養学科 藤女子大学人間生活学部食物栄養学科人間生活学研究科食物栄養学専攻
出版者
藤女子大学
雑誌
藤女子大学紀要 第2部 (ISSN:13461389)
巻号頁・発行日
no.44, pp.31-37, 2007-03-31

1)二等検および三等検羅臼昆布から強酸性陽イオン交換樹脂処理と等電点晶析によってうま味成分(グルタミン酸、アスパラギン酸)の混合結晶を簡単に得ることができた。2)強酸性陽イオン交換樹脂処理で、溶離液として3種類のアンモニウム塩(酢酸アンモニウム、塩化アンモニウム、炭酸アンモニウム)の水溶液を用いたが、アミノ酸の精製には適していないことがわかった。3)強塩基性陰イオン交換樹脂処理で、酢酸を溶離液に用い、減圧濃縮後、濃縮液を静置するだけでうま味成分の混合結晶が得られた。4)強酸性陽イオン交換樹脂処理の後、強塩基性陰イオン交換樹脂処理によってうま味成分の精製を試みた結果、1種類のイオン交換樹脂単独処理より収量は低かったが、うま味成分(グルタミン酸、アスパラギン酸)以外の夾雑アミノ酸(アラニン)を除くことが出来た。
著者
八島 絵美 藤井 義博 Emi YASHIMA FUJII Yoshihiro 藤女子大学人間生活学部食物栄養学科 藤女子大学人間生活学部食物栄養学科人間生活学研究科食物栄養学専攻
出版者
藤女子大学
雑誌
藤女子大学紀要 第2部 (ISSN:13461389)
巻号頁・発行日
no.44, pp.13-30, 2007-03-31

本研究の目的は、栄養教育に応用するために、栄養の多次元的必要性(生理的必要性、安全の必要性、帰属の必要性、尊敬の必要性、自己実現の必要性)を評価する新しい尺度を開発することであった。本研究は、以下3つの順番で実施した;(1)57の質問項目からなり、5段階リカートスケールを用いた自己記入式質問票の開発。(2)467名の札幌の小中学校あるいは北海道内の病院において実働している栄養士を対象とした調査票の郵送。(3)因子分析による6因子の同定と解釈:第一因子(ストレス解消型食事因子)、第二因子(アンバランス型食事因子)、第三因子(健康維持型食事因子)、第四因子(ウェルネス志向型食事因子)、第五因子(やせ志向型食事因子)、そして第六因子(自己実現型食事)。今回の探索的因子分析により、食習慣を評価する43項目からなる自己記入式質問票である食習慣判断指標Food Usage Judgment Index(FUJI)が構築された。