著者
西内 悠祐 上田 哲史 川上 博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.186, pp.41-46, 2003-07-08
参考文献数
3
被引用文献数
1

トーラス(準周期解)はリミットサイクル(周期解)のネイマルク・サッカー分岐によって起こり,このネイマルク・サッカー分岐は3次元以上のシステムで存在する.しかし,3次元自律系システムでトーラスを実現することは非常に難しい.我々は変形BVP発振器という3次元自律系発振器でこのトーラスを発見した.本報告では,この発振器でみられたトーラスと分岐現象について説明している.
著者
秦 隆志 西内 悠祐 田中 克也 坂本 正興
出版者
一般社団法人 表面技術協会
雑誌
表面技術 (ISSN:09151869)
巻号頁・発行日
vol.69, no.10, pp.430-434, 2018-10-01 (Released:2019-04-01)
参考文献数
8
被引用文献数
3 3
著者
藤田 陽師 福重 透也 松田 泰河 秦 隆志 西内 悠祐 坂本 正興
出版者
The Japan Petroleum Institute
雑誌
Journal of the Japan Petroleum Institute (ISSN:13468804)
巻号頁・発行日
vol.64, no.1, pp.10-16, 2021-01-01 (Released:2021-01-01)
参考文献数
28
被引用文献数
2 4

気-液有機反応に対し,気体反応物をファインバブルとして導入できる新しい旋回液流型のファインバブル有機反応装置を開発した。ベンズアルデヒドの分子状酸素による酸化反応をモデル反応として,酸素ファインバブルによる気-液有機反応の反応促進効果を評価した。その結果,O2ファインバブルを用いることで顕著な反応促進効果が得られることが確認された。この反応促進は選択率の向上よりもむしろ転化率の向上が大きく影響していることが判明した。転化率が90 %となる反応時間を同じ流量のエアレーション手法と比較すると,約1/5に反応時間が短縮されていた。通常のサイズの泡と比較して体積あたりの表面積が大きい,浮遊速度が遅い,溶媒中のガスの過飽和を保持できる等のファインバブルの持つユニークな特性が転化率向上に大きく影響したと考えられる。
著者
刈谷 未来 山脇 直也 奥村 勇人 赤松 重則 西内 悠祐 秦 隆志
出版者
日本ソノケミストリー学会
雑誌
ソノケミストリー討論会講演論文集 27 (ISSN:24241512)
巻号頁・発行日
pp.47-48, 2018-11-19 (Released:2022-09-20)

In this study, for the evaluation of ultrafine bubbles (UFB) which is important in fine bubble research, a method to use hydroxyl (OH) radicals or luminescence phenomenon (sonoluminescence) generated by the collapse of UFB when applying ultrasonic wave to UFB as an indicator was verified. Electron spin resonance method and potassium iodide (KI) method were used for the evaluation of OH radicals, and photomultiplier tubes were used for the evaluation by sonoluminescence. OH radicals by the collapse of UFB were observed from the result of OH radical measurement by ESR. And, even in the KI method which is a simple OH radical evaluation, it was shown that the same evaluation can be made from the difference in absorbance when ozone is used for the inclusion gas. On the other hand, in the sonoluminescence measurement, it was confirmed that the luminescence intensity in water to which inorganic particles of the same amount as that of UFB was added was smaller than in the case of UFB water.
著者
西内 悠祐 上田 哲史 川上 博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.37, pp.13-18, 2003-05-01
参考文献数
4
被引用文献数
3

3次元自律系である変形BVP発振器ではダブルスクロールカオスやjack-in-the-box現象と呼ばれる特異な応答が存在する.このjack-in-the-box現象のbasin boundaryを調べたところ,basin boundaryの境界線がぼやけて消失するという現象が見られた.このときのbasin boundaryはriddle basinと呼ばれる状態となっていた.そこで,このbasin boundaryと既存のriddle basinとの性質の違いについて述べる.また,この発振器で起こる分岐現象について詳しく説明する.