著者
佐々木 脩 谷 重和
出版者
The Japan Society of Medical Entomology and Zoology
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.48, no.4, pp.303-309, 1997-12-15 (Released:2016-08-20)
参考文献数
11
被引用文献数
3 4

秋田県において急激に増加したヤマビルによる吸血被害を防止する目的でヤマビルの化学的・微生物学的防除を試みた。侵淫地である井川町での5%デイートを含有するマイクロカプセル化粉剤の6,7月の2回の散布によりヤマビルの発生はほぼ抑制された。昆虫毒性を有するBeauveria bassianaとFusarium solaniの殺ビル効果が室内および野外で確認された。
著者
山本 向三 飯塚 万利子 赤坂 江美子 馬渕 智生 梅澤 慶紀 太田 幸則 松山 孝 小澤 明 藤井 光子 川端 寛樹 渡邉 治雄 古屋 由美子 黒木 俊郎 谷 重和
出版者
医学書院
雑誌
臨床皮膚科 (ISSN:00214973)
巻号頁・発行日
vol.59, no.12, pp.1161-1164, 2005-11-01

要約 62歳,女性.神奈川県宮ヶ瀬の山林にハイキング後,右膝に吸血したヒルに気付いた.その14日後より吸血部に紅斑と,同部の疼痛が出現し,38℃台の発熱も認め,さらに2日後には,吸血部を中心に環状に紅斑が拡大した.また,全身に発疹が出現し,頭痛,関節痛,全身倦怠感などの全身症状も伴っていた.セフェム系抗生剤点滴を行い,これらの症状は改善した.なお,Lyme病抗体価は陰性であった.皮膚症状としての環状紅斑,また全身症状を呈したヒル咬傷は稀と思われた.