著者
谷口 智彦
出版者
近畿大学商経学会
雑誌
商経学叢 (ISSN:04502825)
巻号頁・発行日
vol.61, no.2, pp.371-396, 2014-12

[概要] 本研究の目的は, 代表的な出稼ぎ者である日系ブラジル人労働者を対象に, 日本企業でのキャリアを考察するための学問領域および理論を整理することにある. 様々な研究領域を紐解くと, 日系ブラジル人を含む外国人労働者に関する日本での研究は, 経済学, 社会学など広く跨っており学際的である. 彼ら(彼女ら)のキャリアを考察するためには, そうした学際的な知見を活かし, 歴史・文化といった民族的背景を踏まえながら, 労働市場, 企業組織の制度や仕組み, 職場といった状況レベルでの障害と支援の影響を考察すること, 加えて, 子どもの有無を含めた家族の状況, 地域コミュニティとの関わり方といった生活面での文脈にも注意を向ける必要がある. [Abstract] This article examines a wide range of academic disciplines and theories to consider the careers of Japanese Brazilian migrant workers, who are the second largest group of the foreign work force, following Chinese. The researches of foreign workers in Japan are extensive and interdisciplinary, which include contributions from the fields of economics, sociology, and so on. It is important to use what we have learned from them to describe their careers. The previous researches suggest that we need to examine the influence of perceived career barriers and supports in the contexts of labor market, human resource systems in organizations, and workplace relations from the view of their racial history and culture. In addition, we also need to pay attention to different life contexts, for example family and community.
著者
谷口 智彦
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1319, pp.138-140, 2005-12-05

11月19日、中山素平氏が99歳で亡くなった。本当に体力が衰えたのは、最後の半年だった。理事長を務めるさる財団が今年3月末開いた年次理事会では、議事の仕切りに常の通り、間然するところを見せなかったという。 カゼをこじらせるうち夜半室内で転倒し、病院へかつぎ込まれたのが初夏のこと。退院した後、半ばは避暑を兼ねるつもりでなじみの病院へ入り直した。
著者
谷口 智彦
出版者
拓殖大学
巻号頁・発行日
2016-03-23

2015
著者
谷口 智彦
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1170, pp.168-170, 2002-12-09

「X」に入る数字は、理屈のうえではゼロから無限大まであり得る。イラクの指導者サダム・フセイン氏の出方次第だ。当面の節目は12月8日と1月26日。イラクは12月8日までに、保有する核・生物・化学兵器並びにミサイルとそれらの計画について、細大漏らさず公表する義務を負う。
著者
谷口 智彦
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1067, pp.4-9, 2000-11-20

フロリダ州特定郡の得票をめぐってもつれた大統領選挙が今後の米国にどんな影響を及ぼすか。選挙後の泥仕合は「クリントン醜聞暴露以来8年続いた党争の最後に来た最も深刻な傷」(ワシントンの政治コンサルタント会社、サミュエルズ・インターナショナル・アソシエイツのクリストファー・ネルソン氏)を残しただけに、両党とも容易に矛を収めるとは思えない。
著者
谷口 智彦
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1077, pp.148-151, 2001-02-05

すわ危機到来と身を引き締めるには早過ぎ、自己満悦にふけるには遅過ぎる。グローバル資本主義の脈を取る場がダボスなら、今年ここスイスの小邑を包んだ空気は、いずれともつかない奇妙に弛緩したものだった。静かな退屈の中、森首相は現れた 当年のキーワードをあぶり出す場がダボスである。