著者
星野 真介 谷口 由紀 津田 悦子 北野 正尚 山田 修 古川 央樹 宗村 純平 中川 雅生 西島 節子
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.47, no.5, pp.584-590, 2015 (Released:2016-05-16)
参考文献数
11

二次孔心房中隔欠損 (atrial septal defect ; ASD) に合併した僧帽弁逆流 (MR) が急激に進行し, 心不全をきたした症例を経験した. 症例は10歳女児. 5歳時に心雑音を指摘され, 近医を受診してASD, 軽度のMRと診断された. ASDに対してカテーテル治療を希望し, 至適体重まで待機中に, 経済的理由により病院を受診しなかった. 10歳で, 全身倦怠感, 起坐呼吸が出現し, 胸部X線写真では, 心胸郭比が80%と心拡大を認め, 心臓カテーテル検査では, 肺体血流比は5.1で, 重度のMRと肺高血圧を認めた. 外科的にASD閉鎖術および僧帽弁人工弁置換術を施行した. ASD症例で稀ながらMRが進行する場合があり注意が必要である.
著者
カジョキンニキタ 谷口 由紀 萩原 一郎 サブチェンコウラディミール
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.45, no.4, pp.1202-1211, 2004-04-15
被引用文献数
3

画像上の傷の修復問題にCSRBF 法を適用する.ここでは,著者らが開発した高速アルゴリズムに基づくCSRBF 法を用いて,画像上についた傷を修復するための手法の新たな開発を行う.本報で開発した手法を用いると,従来の画像の傷修復アルゴリズムではできなかった広範囲に及ぶ傷や大きな傷の修復を,短時間に精度良く行うことができる.また,本報では,テクスチャ模様のような色の変化が大きい画像修復に適している新たなLCSRBF 法や,多角形的な傷の修復問題に対する新しい手法の開発も行い,実際の使用例を提示してこれらの有効性について述べる.We employ the method of compactly supported radial basis functions (CSRBF)for a problem of fulfillment of damaged surface areas.In this paper we propose a new technique based on the method of CSRBF for retouching surface of damaged areas.By using our method,we can retouch disconnected large areas.It is enough speed and accuracy for practical use.We also develop a new method of LCSRBF (local compactly supported radial basis functions) for image retouching of textured images which have a sharp change in the color and a new technique for surface retouching of polygonal objects with missing or damaged areas in this paper.We show these efficacy by giving experimental results.