著者
辻 高明
出版者
一般社団法人 国際P2M学会
雑誌
国際P2M学会研究発表大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.201-208, 2010

本研究では,まず,FDが一般的に,授業アンケートや授業の相互研修など,教員による授業改善として捉えられている現状を説明した.次に,筆者が制作したFDのためのビデオ教材「ティーチング・ティップス集」について紹介した.最後に,FDでは本来,Facultyが集団として十全に機能することが重要であり,その集団的活動の成果が学生に還元されることが大切であることを指摘し,京都大学フィールド情報学研究会の実践事例をもとにFDの概念提起を行った.また,そのような視点からFDを見る場合,FDはプロジェクトとして捉えられ,教員の集団的活動を効果的にマネジメントすることが求められることを述べた.
著者
喜多 一 森 幹彦 辻 高明 松井 啓之 大橋 俊夫
出版者
一般社団法人国際P2M学会
雑誌
国際プロジェクト・プログラムマネジメント学会誌
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.83-91, 2008-12-26
被引用文献数
1

近年、情報の生産、流通に関しては個々のエンドユーザが同時に生産者たり得る状況が出現している。このような流れは、具体物の伴う「ものづくり」の世界でも生まれ始めており、大量生産が中心の従来のものづくりのほかに、情報技術の高度化、普及に伴って多様なものづくりの形態が生じつつある。本稿では情報技術がもたらすこのようなインパクトについて、Webを活用したBTO型のマスカスタマイゼーションから、MITのFablabプロジェクトに見られるパーソナルファブリケーションまで様々なモデルを、背景となる技術的、社会経済的動向を踏まえて概観するとともに、筆者らが行っている諏訪・岡谷地域の工業集積との連携による利用者参加のものづくりを紹介し、そこでの課題について考察する。
著者
喜多 一 森 幹彦 辻 高明 松井 啓之 大橋 俊夫
出版者
一般社団法人国際P2M学会
雑誌
研究発表大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.108-117, 2008-04-26

近年,情報の生産,流通に関しては個々のエンドユーザが同時に生産者たり得る状況が出現している.このような流れは,具体物の伴う「ものづくり」の世界でも生まれ始めており,機械による大量生産が中心の従来のものづくりのほかに,情報技術の高度化,普及に伴って多様なものづくりの形態が生じつつある.本稿では情報技術がもたらすこのようなインパクトについて,Webを活用したBTO型のマスカスタマイゼーションから,MITのFablabプロジェクトに見られるエンドユーザ自身によるものづくりまでを,その背景となる技術的,社会経済的動向を踏まえて概観するとともに,筆者らが行っている中小企業集積との連携による利用者参加のものづくりを紹介するとともに,そこでの課題について考察する.
著者
辻 高明
出版者
一般社団法人国際P2M学会
雑誌
国際プロジェクト・プログラムマネジメント学会誌
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.159-168, 2009-10-30

フィールド情報学とは、フィールドで生じる諸問題に対して、情報学の視点からその解決法を提案することを目的とした新しい学問領域である。本論文では、フィールド情報学の特徴を、それを構成する9つの手法の紹介を通して解説する。次に、フィールド情報学はどのような情報学として捉えられるのか、また、どのような点が文理融合として捉えられるのかについて分析することで、領域横断的な新しい分野としてのフィールド情報学の姿を提起する。最後に、フィールド情報学の方法論がP2Mにどのように寄与し得るのかについて考察する。