著者
森 幹彦 上原 哲太郎 喜多 一
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21862583)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.22, pp.1-7, 2011-02-21
被引用文献数
1

平成 15 年度に始まった高等学校普通科における教科 「情報」 を履修した学生が昨年度より大学に入学しはじめている.これに伴い大学では従来の情報リテラシ教育のあり方の見直しを迫られている.そこで本学では,教科 「情報」 の履修状況と関連した情報リテラシ修得状況を,平成 18 年度より新入生についてアンケート調査している.今年度も引き続き調査を行った結果,高校における教科 「情報」 の履修の傾向が安定してきていること,教科を履修させていない高校がまだ残っていること,アプリケーション利用に関するスキルは身についているが情報セキュリティに関するリテラシが十分とは言いかねること,プログラミングを習いたいとする意欲が高いことなどが明らかになった.The new subject "Information Study" in senior high school started in 2003 fiscal year and the students who finish the subject have come to enter the universities since last year. It forces universities to reconstruct the curriculum to fit the situation. Therefore, we made questionnaire surveys of the students who entered the university in each academic year from 2006 about the learning situation of the new subject and related information literacy. According to the result of this academic year, it was clarified that taking the subject "Information Study" in senior high school stably have tendencies, there still remains some schools which do not open the subject, the students have mastered the usage skill of software applications but have not enough mastered about information security literacy, and their greediness for learning programming languages is high.
著者
森 幹彦 池田 心 上原 哲太郎 喜多 一 竹尾 賢一 植木 徹 石橋 由子 石井 良和 小澤 義明
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.51, no.10, pp.1961-1973, 2010-10-15

平成15年度に必履修科目として導入された高等学校普通教科「情報」を履修した学生が平成18年度から大学に入学してきている.これに対して,大学における情報教育も種々の対応が求められているが,そのためには新入生の状況把握が必要となっている.本論文では,平成18年度から京都大学で継続的に実施している情報教育についての新入生アンケートから大学新入生の状況の変化を調査し分析する.その結果,高等学校における教科「情報」の履修状況が多様で,十分に実質化していない可能性も残っていること,アプリケーションソフトの利用に関するスキルの向上などが見られること,情報セキュリティに関するリテラシは改善傾向にあるが不十分であること,大学における学習への希望としてプログラミングをあげる学生が多いことなどが明らかになった."Information Studies" are the new subjects for information/computer literacy which were introduced into high school as compulsory subjects from 2003. Students who took these subjects have entered in universities since 2006, and education in university has to deal with the change of students. For that, it has been necessary to know what and how much these students have knowledge, skills and practice about information/computer literacy. Since 2006, the authors have conducted questionnaire surveys of the literacy to freshmen in Kyoto University. This paper reports the results of the surveys from the view point of information/computer education. The results show the learning experience about Information Studies in high school has wide variety, and suggests Information Studies may not well implemented in some high schools. Skills to use application software are improved gradually. Literacy about information security still remains insufficient while it is also improved. Many freshmen listed computer programming as a matter that they want to learn in university.
著者
喜多 一馬 池田 耕二
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.353-357, 2019 (Released:2019-06-25)
参考文献数
16

〔目的〕理学療法時の肯定的,否定的な声かけの言い回しの違いによる視覚的文字教示が患者の意欲に与える影響をランダム化した枠組みで明らかにすること.〔対象と方法〕対象は,入院患者 102 名(男性 31名,女性71 名,年齢 75 ± 12.3 歳)とした.紙面によるアンケートにて,トイレ,歩行,疼痛,理学療法全般,退院の5つの場面を想定し,各場面で肯定的,否定的な2つの言い回しを設定し,意欲の向上がみられるかを調査し,比較した.〔結果〕歩行を除く4つの場面において,肯定的な言い回しによって患者の意欲の向上を認めた.〔結語〕ランダム化した枠組みの調査においては,いくつかの場面で肯定的な言い回しで,患者の意欲を向上させることが示唆された.
著者
喜多 一馬 池田 耕二
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.35-38, 2017 (Released:2017-02-28)
参考文献数
12

〔目的〕理学療法時の肯定的,否定的な声かけの言い回しが,患者の意欲の向上にどう影響するかを明らかにすること.〔対象と方法〕対象は,調査に協力を得られた入院患者37名(男性17名,女性20名,年齢69.9 ± 12.6歳)とした.紙面によるアンケートにて,トイレ,歩行,疼痛の3つの場面を想定し,各場面で肯定的および否定的な声かけの2つの言い回しを設定し,意欲の向上がみられるかを調査し比較した.〔結果〕3つの場面全てにおいて,肯定的な声かけの言い回しで患者の意欲の向上が認められ,否定的な声かけの言い回しでは意欲の向上は認められなかった.〔結語〕理学療法時の肯定的な声かけの言い回しは,患者の意欲を向上させることが示唆された.
著者
津田 侑 上原 哲太郎 森村 吉貴 森 幹彦 喜多 一
出版者
一般社団法人 システム制御情報学会
雑誌
システム制御情報学会論文誌 (ISSN:13425668)
巻号頁・発行日
vol.28, no.10, pp.407-418, 2015-10-15 (Released:2016-01-19)
参考文献数
18

Consumer-generated medias (CGMs) such as weblogs, online social networks and photo-sharing services getting to be mainstream internet services. On CGMs, users generate and publish various content, and other users review them. Internet live-broadcasting (ILB) services attract attention as a novel type of CGM services for broadcasting movie and voice in real time. And wide variety of content are circulated on ILB. Evolutional CGMs have emergent nature among users. From viewpoint, the paper analyzes users' psychological factors and their behaviors on the ILBs.The authors conducted a web-based survey, and ethnographical study of two users.As the result,the authors found that the users prefer to use real-time communication tools on internet live broadcasting services which have real-time content.In addition,though broadcasters desire to be viewed by the general public,they choose several styles for advertisements of their broadcasting.
著者
津田 侑 藤原 康宏 上原 哲太郎 森村 吉貴 大平 健司 森 幹彦 喜多 一
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:21862583)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.9, pp.1-8, 2011-03-10

Web サービスのユーザの傾向を調査するさい,利用ログのデータマイニングが主流である.これはユーザの行動の傾向を捉えるには有効であるが,行動の意図や意識といったユーザ心理を捉えることは困難である.そこで本研究では,定量的・定性的,両方の側面からアンケート調査や観察・インタビューといったエスノグラフィの手法を用い,インターネット生放送を中心としたユーザ行動の心理を分析する.Using data minings such as analysing logs on web-based services is in mainstream in order to survey users' trends on the services. This is efficient for analysing users' behaviors but is unefficient for analysing users' psychological factors, for example, intentions of their behaviors, decision-marking for their bihaviors on the services. In this research, the authors analyse users's psychological factors and their behaviors on the internet live-broadcasting services. The methods are a web-based survay and ethnographical methods - questionnaire, observation, and interview.
著者
喜多 一 北村 由美 日置 尋久 酒井 博之
巻号頁・発行日
pp.1-214, 2018-12-25

Version 2018/12/25
著者
岡本 雅子 喜多 一
雑誌
パイデイア : 滋賀大学教育学部附属教育実践総合センター紀要 (ISSN:13408615)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.49-53, 2014-03-24
被引用文献数
2

プログラミング学習において、初学者はまず、文法などに係る概念的な説明を読んだり、聞いたりして宣言的知識を獲得した後、サンプルプログラムを模倣するなどの基礎的演習過程(本稿では「写経型学習過程」と呼称する)を経て、実際に活用できる知識、すなわち「プログラミングスキル」を身に付けていく。本稿では、初学者に見られる学習の困難性(潜在的なつまずきの要因)を2つに類型化するとともに、これに従って、「写経型学習過程」を対象とした認知科学的アプローチについて概説し、認知科学的視点から考えうる学習方略について検討する。
著者
喜多 一
雑誌
情報処理学会論文誌教育とコンピュータ(TCE) (ISSN:21884234)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.4-9, 2015-01-23

知識社会時代を迎える一方で,少子化が進行する現代の日本の大学教育は様々な課題を抱えている.情報技術の利活用はその課題解決の重要な手段となりうるが,同時に,情報技術の利活用自身が大学にとっての重要な課題ともなっている.本稿では大学教育の情報化について,個々の技術ではなく,情報化を推進して行くための組織としての課題と可能性について考察する.
著者
喜多 一
出版者
一般社団法人 システム制御情報学会
雑誌
システム/制御/情報 (ISSN:09161600)
巻号頁・発行日
vol.62, no.7, pp.242-247, 2018-07-15 (Released:2019-01-15)
参考文献数
27
著者
池田 心 森 幹彦 上原 哲太郎 喜多 一 石橋 由子 石井 良和 竹尾 賢一 小澤 義明
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.87, pp.49-54, 2008-09-12
参考文献数
3

京都大学情報環境機構では,PC 端末サービス・メールサービス・認証サービスを中心とする教育用コンピュータシステムの提供を行っている.利用者管理という視点から見たとき,本システムの特徴として,1)学生に加え教職員等全ての京大構成員を利用者として認めること,2)身分番号とは異なる ID を与え,身分が変わっても同じ ID やメールアドレスが使えること,3)利用開始に際し学生には講習会の受講を義務づけていること,が挙げられる.本稿では,この特徴に起因するさまざまな課題と,それにどう対処してきたかを報告する.Educational Computer System of Kyoto University mainly provides PC services, E-mail services and authentication services. From the viewpoint of user management, this system has 3 major characteristics, 1) it is available to all Kyoto University members, not only students but also staffs and faculties, 2) it provides an user-ID "a0xxxxxx" which differs from his student-ID or staff-ID, and he can use the same user-ID even if his position is changed, and 3) before user registration, students must attend a short lecture about computer literacy and security. In this paper, various issues arising from such characteristics and our solutions for them are described.
著者
今井正樹 上原哲太郎 候書会 津田侑 喜多一
雑誌
第73回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.557-558, 2011-03-02

情報漏洩対策機能として使用者のIDを電子透かしで文書に埋め込む電子文書管理システムがある.情報漏洩発生時に文書の流出元特定を容易にし,使用者の情報漏洩を心理的に抑止する.しかし,従来の方式でIDを符号化した場合,異なるIDを持つ文書を比較することによりIDの消去が可能である.そこで本稿では結託耐性符号を用いてIDを符号化し,文書に埋め込む電子文書管理システムを提案する.システムはOffice形式の文書を対象とし,実用可能な時間でIDを埋め込む.組織内不正者の成りすましが困難となり,故意の情報漏洩についても抑止できる.結託耐性符号の実用的な符号長,有効な透かしの手法について検討し,それが文書に与える影響について調査する.
著者
今井 正樹 上原 哲太郎 侯 書会 津田 侑 喜多 一
雑誌
研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.4, pp.1-6, 2011-05-05

情報漏洩対策機能としてユーザを特定可能な ID を電子透かしで文書に埋め込む電子文書管理システムがある.情報漏洩発生時に文書の流出元特定を容易にすることで,情報漏洩を心理的に抑止する.しかし,従来の方式で ID を符号化した場合,異なる ID を持つ文書を比較することにより ID の改竄が可能である.そこで本稿では結託耐性符号で符号化したユーザ ID を文書に埋め込む電子文書管理システムを提案する.文書形式として最も広く利用されている OOXML (Office Open XML) 形式の文書を対象として,相当量の情報が埋め込み可能な電子透かし手法を示し,ユーザ ID の消去を困難にした電子文書管理システムを設計する.There is a document management system witch prevent information leakages by embeding user identification in documents with digital watermark. It prevent users from information leakages by facilitating specification of the leakage source. But A comparation of same documents witch embeded different user IDs is enabled to attackeres to falsify the ID. This paper propose the document management system witch embeding user ID encoreded with anticollusion codes in documents. This system targeted OOXML (Office Open XML) documets because it is the most widely used in the world. This paper introduce the new large capacity watermark available in OOXML, and design the document management system enhaced preventation effect on information leakages.
著者
上田 浩 門口 礼 森 幹彦 喜多 一
雑誌
情報処理学会論文誌教育とコンピュータ(TCE) (ISSN:21884234)
巻号頁・発行日
vol.4, no.3, pp.9-20, 2018-10-30

1つの情報モラル事例を,複数の視点から見る,小学校高学年を対象とした情報モラル指導手法を提案する.手法の特徴は,(1)情報モラル事例の中心的な登場人物に加え,加害者などを含めた複数の登場人物の視点から事例を見る物語を提示すること,(2)登場人物の相関図を示し,相関図から自由に視点別の物語を選択できるようにすることの2点である.提案手法に基づき,情報モラル指導用のWeb教材「情報モラルそうかんず」を開発した.教材を構成する物語は,言葉だけでは表現が困難な登場人物の心情や行動を表現するためにマンガを利用した.本論文では,開発した教材を用いて,小学校6年生の児童を対象に授業実践を行い,開発した教材を用いた授業案が構成可能であること,提案手法から期待される効果を検証した結果を報告する.提案手法の効果として,(1)学習者が加害者の視点から新たな知見を得られること,(2)相関図から自由に物語を選択させる手法が,学習者にとって有用なコンテンツの要素となりうることが明らかとなった.