- 著者
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遠藤 芳子
後藤 順子
- 出版者
- 山形県立保健医療大学
- 雑誌
- 山形保健医療研究 (ISSN:1343876X)
- 巻号頁・発行日
- vol.7, pp.33-40, 2004-03-01
- 被引用文献数
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社会構造の変化から高齢者や子どもとの接触が少ないと思われる看護学生はその対応に戸惑うことが予想される。山形県立保健医療大学の小児看護学の臨地実習では、病院実習の前に幼稚園実習を実施している。今回この実習をする看護学生46人のきょうだい数や子どもとの接触経験などと実習前後の子どもの好き嫌い、子ども観、実習のとらえ方の変化を調査し、実習の有効性も検討した。その結果、1.過半数の学生が二人きょうだいであった。2.子どもとの接触経験は「現在ある」が半数であった。3.子どもの好き嫌いの程度では、実習前に比べ「大好き」が約2倍になっていた。4.こども観の変化では、実習後「かわいい」「生意気と思わない」「元気だ」「面白い」の割合が有意に増加していた。5.実習のとらえ方では、「楽しかった」「自信がついた」「もっと世話したかった」「不安に思わない」「苦痛と思わない」という結果で肯定的な割合が増加していた。6.健康な子どもの実態を理解し、健康な子どもを肯定的にとらえることができるようになったという点から、幼稚園実習の目的、目標が達せられ、実習は有効であったと考えられた。