著者
赤塚 清矢 神先 秀人 内田 勝雄 永瀬 外希子 高橋 俊章 佐藤 寿晃 千葉 登 後藤 順子 藤井 浩美 熊谷 純 八木 忍 日下部 明
出版者
山形県立保健医療大学
雑誌
山形保健医療研究 : 山形県立保健医療大学紀要 (ISSN:1343876X)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.29-34, 2013-03

生涯を通した健康づくりと総合的な介護予防の推進は,やまがた長寿安心プランの重点課題の一つとして掲げられており,急速な高齢化に向けた対策が急務である.本研究の目的は,我々が開発した介護予防体操の負荷の大きさと安全性を検討することである.日常生活が自立した地域在住者12 名を対象に,花の山形!しゃんしゃん体操(Ver.Ⅰ),新たに開発した介護予防体操(Ver.Ⅱ),対照としてNHKラジオ体操第一(ラジオ体操)を実施し,体操中の酸素摂取量を計測して比較した.その結果,Ver.Ⅰと比較しVer.Ⅱが、酸素摂取量,二酸化炭素排出量,代謝当量が大きく,Ver.ⅡはVer.Ⅰより負荷量が大きかった.呼吸商,呼吸数,心拍数,自覚的疲労度は3 つの体操において同程度であった.Ver.Ⅱは,心拍数や疲労感を上げずに負荷量を増加させることができ,高齢者や運動習慣のない者にとって安全で効果的な介護予防活動の手段であることが考えられた. キーワード:介護予防体操,酸素摂取量
著者
遠藤 芳子 後藤 順子
出版者
山形県立保健医療大学
雑誌
山形保健医療研究 (ISSN:1343876X)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.33-40, 2004-03-01
被引用文献数
2

社会構造の変化から高齢者や子どもとの接触が少ないと思われる看護学生はその対応に戸惑うことが予想される。山形県立保健医療大学の小児看護学の臨地実習では、病院実習の前に幼稚園実習を実施している。今回この実習をする看護学生46人のきょうだい数や子どもとの接触経験などと実習前後の子どもの好き嫌い、子ども観、実習のとらえ方の変化を調査し、実習の有効性も検討した。その結果、1.過半数の学生が二人きょうだいであった。2.子どもとの接触経験は「現在ある」が半数であった。3.子どもの好き嫌いの程度では、実習前に比べ「大好き」が約2倍になっていた。4.こども観の変化では、実習後「かわいい」「生意気と思わない」「元気だ」「面白い」の割合が有意に増加していた。5.実習のとらえ方では、「楽しかった」「自信がついた」「もっと世話したかった」「不安に思わない」「苦痛と思わない」という結果で肯定的な割合が増加していた。6.健康な子どもの実態を理解し、健康な子どもを肯定的にとらえることができるようになったという点から、幼稚園実習の目的、目標が達せられ、実習は有効であったと考えられた。