著者
郭 薇
出版者
情報法制学会
雑誌
情報法制研究 (ISSN:24330264)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.4-15, 2020 (Released:2020-11-30)
参考文献数
31

Freedom of expression is not only a cornerstone of democratic government, but also protects the right to advertise goods and services. Lawyers use communication to exercise their profession. Although the content of these communications is assumed protected intuitively, the scope is elusive. In this Article, I explore the types of regulations on lawyers speech, especially the impact of the professional self-government contradicts professionals free speech interests indirectly. Based on the case studies of disciplinary action by Bar Association in japan and the reflection from media perspective, I suggests that the rule “dignity of lawyer” is basically content-based regulation of speech and linked to multiple situations. Yet the expression of individual professionals’ advice to clients and its subsequences communication are most targetable , such rule also would be applicable to legal information of providing background knowledge, such as lawyer’s advice and statement from Media discourse even without professional-client relationship.
著者
郭 薇
巻号頁・発行日
2014-03-25

Hokkaido University(北海道大学). 博士(法学)
著者
尾崎 一郎 堀田 秀吾 徐 行 郭 薇 山本 龍彦 町村 泰貴 池田 公博 米田 雅宏
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2019-04-01

本研究は、ツイッターやフェイスブックに投稿された愚行に関するいわゆる「炎上」に見られるように、近時ネット上で頻繁に見られるようになっている私人間の相互監視と過激な制裁行動を実証的に分析し、個人の自由やプライバシーや適正な手続といった国家法の理念から乖離した一般人の法意識を明らかにする。現代のネットワーク社会において人々が抱いている秩序意識の構造を解明することで、人権を基軸とした法の理念と安全や道義性を重んじる社会の規範意識とを適切にすり合わせることのできる新しい国家法の役割を示すことができる。情報通信技術が高度に発達した現代社会における法の位置付けを再考する研究である。
著者
郭 薇
出版者
情報ネットワーク法学会
雑誌
情報ネットワーク・ローレビュー (ISSN:24350303)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.167-183, 2020-12-20 (Released:2020-12-25)

従来の法情報学は、法実務や法学教育を支える情報群を対象としてきたが、メディア報道やネット言説など公共圏における法情報のあり方についての検討を積極的にしてきたわけではない。本稿では、法にかかわる情報が用いられる多様な文脈に着目し、法情報学の可能性を検討する。まず、近時日本の刑事立法を事例に、法情報が大衆化することとの意味とその問題点について検討を行う。次に、実証的な法学研究の成果を踏まえたうえで、社会にとっての法情報の意義を考察する。最後に、法情報の社会効果に関する研究を発展させるため、法情報を分類し、法情報学の課題を再考する。