著者
都田 青子
出版者
Japanese Association of Communication Disorders
雑誌
コミュニケーション障害学 (ISSN:13478451)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.86-90, 2003-08-30
参考文献数
6

本稿では音韻論の中心的理論の1つである最適性理論がどのような理論であるのか,ということについて先行理論との比較をとおして紹介した.特に日本語のラ行音の獲得過程を取り上げ,省略,ダ行音との混同,といった段階を経て正しい音形が獲得されていく同過程が制約間の優先順位の変化によって説明可能である,ということを実際の分析をとおして示した.従来の規則を機軸とした理論枠組みとの比較をとおして,最適性理論に基づいた言語発達(獲得)の考え方の特徴について検討した.
著者
金子 敬一 都田 青子 石川 正敏
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.58, no.6, pp.512-515, 2017-05-15

グローバル化,すなわち多言語多文化共生社会への移行に伴い,外国語の重要性はますます高まりつつある.さらに,近年,情報技術の進歩に伴い,外国語学習をはじめとしたさまざまな分野において情報技術の導入が進んでおり,多くの活用事例が報告されている.本稿ではこうした背景を踏まえ,まず,そもそもなぜ外国語学習の中で特に語彙学習に着目したのかを説明し,次に,情報技術を活用した語彙学習支援システム開発に関して,国内外における最近の動向と著者らの試みとについて紹介する.