著者
金子 敬一 都田 青子 石川 正敏
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.58, no.6, pp.512-515, 2017-05-15

グローバル化,すなわち多言語多文化共生社会への移行に伴い,外国語の重要性はますます高まりつつある.さらに,近年,情報技術の進歩に伴い,外国語学習をはじめとしたさまざまな分野において情報技術の導入が進んでおり,多くの活用事例が報告されている.本稿ではこうした背景を踏まえ,まず,そもそもなぜ外国語学習の中で特に語彙学習に着目したのかを説明し,次に,情報技術を活用した語彙学習支援システム開発に関して,国内外における最近の動向と著者らの試みとについて紹介する.
著者
梅崎 昌裕 石川 正敏
出版者
日本民族衛生学会
雑誌
民族衛生 (ISSN:03689395)
巻号頁・発行日
vol.80, no.1, pp.6-11, 2014 (Released:2014-03-28)
参考文献数
3

The latest population projection for Japan showed that during the next 50 years, the dependency ratio will drastically increase from 0.58 (2010) to 0.94 (2060) and that the population will decrease from 128 million (2010) to 87 million (2060). There is concern that burdens placed upon the working-age population will increase and that the social security system of the nation might eventually collapse. We report here the results of population projections under four scenarios of changes in vital statistics rates that reflect the current demographic policies in Japan. These four scenarios assume that specific vital statistics rates change as follows. Scenario 1 : The total fertility rate will increase to 2.1 (replacement level) in 2010. Scenario 2 : The in-migration rate at 18 years of age will increase to 0.1. Scenario 3 : The start of old age is redefined as 70 years. Scenario 4 : Age-specific mortality at age 65 years or older will double. Scenarios 1 and 2 mitigate the population decrease, but Scenario 1 increases the dependency ratio for the initial 40 years. Scenario 3 drastically decreases the dependency ratio without affecting the population size or structure. Scenario 4 suppresses the increase in the dependency ratio, but decreases the population size. If all four scenarios occurred simultaneously, the dependency ratio in 2060 would remain at the level observed in 2005.
著者
植村 俊亮 波多野 賢治 天笠 俊之 吉川 正俊 渡邉 正裕 前田 亮 石川 正敏
出版者
奈良先端科学技術大学院大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1999

インターネット時代を迎えて,地球規模の情報資源が現出しつつあると言われる.WWW(World Wide Web)は,その典型的な例である.しかし,WWWは,ばらばらに構築された,言語も文化も異なるホームページが互いに接続されて,利用可能になっているだけであって,そこから真に必要な知識を発掘する方式はまだ確立されていない.本研究では,WWWに代表される知識資源の大海から,必要な知識を発掘する方式を,とくにその多言語処理面から追求する.具体的には,次の多言語機能をもつ知識発掘システムの実現を目指す.1.ある言語で表現された情報資源に対して,それとは別の言語を使って問い合わせることができる.例えば,英語のホームページの集まりに対して,日本語で質問を出すことを可能にする.2.複数の異なる言語で表現された情報資源の集まりに対して,自分の一番使いやすい言語を使って,問合せを出し,必要な情報を発掘することができる、例えば,さまざまの言語を使ったホームページの集まりに対して,だれでも母国語を使って問い合わせ,知識を発掘することを可能にする.多言語知識発掘システムのため本研究では以下の項目について研究を実践した.1)対訳辞書を用いた検索語の翻訳手法,および並列コーパスによる統計的手法などを用いた効果的な多義性の除去手法,2)フォント埋め込み型HTML/XML文書による多言語文書のブラウジングシステムの実現,3)大量の多言語HTML/XML文書格納のためのHTML/XML文書データベースの開発.
著者
石川 正敏
出版者
東京成徳大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

近年,地域研究などで実施される野外調査では,様々なモバイル機器を使ったデータを収集が行われる.さらに研究者の多くは,野外でのデータ収集にあわせて手書きメモを作成する.このように収集されたデータや手書きメモは,大量である上に書式が不統一であるため,研究者はそれらの分類や分析に必要な関連付けを効率的にできない.そこで本研究では,野外調査で収集したデータを関連付けて蓄積し地理情報として公開することを支援する野外調査支援システムを開発した.さらに,地域研究者による実際の野外調査で提案システムを評価し,その有効性を確認した.