著者
野溝 春子 薩摩林 光 内田 英夫
出版者
長野県環境保全研究所
雑誌
長野県環境保全研究所研究報告 (ISSN:1880179X)
巻号頁・発行日
no.2, pp.37-45, 2006

長野盆地で100ppbを超える高濃度オキシダントとなる要因を解明するため、1998年5月から7月にかけて長野盆地辺縁部の低山中腹及び群馬県境の四阿山中腹にオゾン計を設置し、測定結果を常時監視データと比較、検討した。調査期間中、長野盆地で光化学オキシダント濃度が100ppb以上となる状況が4回出現し、内2回は東京湾岸から汚染気塊が傾度風により短時間で流入したもの、他は輸送されてきた上層のオゾン濃度が高い状況下での盆地内の汚染物質の生成・蓄積と前日の東京湾岸からの汚染気塊流入・停滞によるものと推定された。
著者
内田 英夫 川村 實 中込 和徳 野溝 春子 二木 克巳
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.398, pp.7-12, 2003-10-24

射撃場から1km離れた別荘地域で騒音苦情が発生したため,射撃音の調査を行った.射撃音の指向性は,左右対称で,射撃の前方では後方に比べて25dB以上大きい強い指向性を示した.射撃場内で160mまでの地点で距離減衰を計算すると155-13.8×lo9(r^2)となり,倍距離6dBの距離減衰よりやや大きかったが,別荘地域までで計算するとさらに0.5dB/100m程度の減衰があった.射撃場の対岸にあたる別荘地域の標高別の調査では,射撃場が見通せる位置から射撃音が大きくなっており,遮音壁で問題となる別荘地が見通せなくなれば騒音が低減することが示唆された.しかし,射撃場斜面に遮音壁を作ることはコストがかさむので,指向性の点から一番騒音レベルが高くなる射撃地点を使用禁止にする処置で騒音レベルがどのように低減するかなどの検討も行った.