著者
野見山 亜沙美 山田 典子
出版者
大阪教育大学附属高等学校池田校舎
雑誌
研究紀要
巻号頁・発行日
no.53, pp.1-8, 2021-03-05

「比較すること」は文学を理解する上で欠かせない過程であり、古典文学に関しても例外ではない。そして古典文学には、かつて実在した人物の登場する作品が数多く存在する。作品が変わればその人物の描かれ方が変化していくことも多く、そこが古典文学の特徴であり、面白さとも言えるであろう。本授業ではそのような「人物像やキャラクターは作者が意図的に操作することができる」という点について、「今までに培った能力を用いて、自ら問題に気付き、自ら解決策を考える」方法を用い、そのために「何が必要であるのか、与えられた選択肢の中から取捨選択する」力を測ろうとした。
著者
秋長 幸依 野見山 亜沙美
出版者
大阪教育大学附属高等学校池田校舎
雑誌
研究紀要
巻号頁・発行日
no.52, pp.49-61, 2020-03-06

「国語」という教科は「現代文」・「古文」・「漢文」に分けて学習することが多いが、「漢文」の思想や知識は「古文」の読解にも深く関わってくる。本授業では、『枕草子』第二八〇段「雪のいと高う降りたるを」を用いて「漢文」から「古文」を読み解き、さらに『枕草子』に関する評論文を読んで、深い学びへとつなげることを目的とした。本稿は、その科目横断的な実践を記したものである。