著者
栫 邦雄 山井 成良 金 勇 北川 直哉 友石 正彦
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2018-IOT-42, no.9, pp.1-6, 2018-06-21

インターネットの普及に伴って,マルウェア感染による被害が世界中で深刻な問題になっており,マルウェア感染を早期に検知することが必要とされている.コンピュータに侵入したマルウェアは,攻撃者からの指令を受信するために C&C サーバと通信を行うことが多い.C&C (Command and Control) サーバは攻撃対象のホストを IP アドレスで指定することがあり,その場合マルウェアは DNS による名前解決をせずに直接 IP アドレスで通信先のホストを指定して TCP 接続を行おうとする.本研究では,DNS の名前解決の動作に着目して,マルウェアが行う通信を DNS 問合せの有無に基づいて検知 ・ 遮断するシステムを提案する.
著者
砂原 悟 金 勇 飯田 勝吉
出版者
電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.122, no.306, pp.99-100, 2022-12-05

DNS の通信においてプライバシー情報の保護の重要性が高まっている.現在標準化されている DNS over TLS (DoT) や DNS over HTTPS (DoH) の規格では,DNS の通信を暗号化することによって改ざんや直接漏洩を防ぐことは可能であるが,DNS の通信を暗号化したとしても通信ヘッダの送信元 IP アドレスと送信先 IP アドレスまで隠蔽することはできない.そのため,たとえ DNS の通信が暗号化されていたとしても,送信元のクライアントがどのようなサイトに興味を持っているのかを推測できる可能性がある.本研究では,クライアントから権威 DNS サーバ間の DNS 通信の匿名性を維持し,照会されたドメイン名の推測リスクを軽減させるための手法の提案と手法の検証結果について紹介する.
著者
北口 善明 金 勇 友石 正彦
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2022-IOT-58, no.16, pp.1-6, 2022-07-05

ネットワーク運用では,多種多様なネットワーク機器を併用し,利用者へのサービス提供を行う必要があり,大規模な環境となると統合管理の仕組みが重要となる.本稿では,2021 年度より段階的に運用を開始した東京工業大学キャンパスネットワーク(Titanet4: Tokyo Institute of Technology Academic NETwork phase 4)の設計と構築について紹介する.特に,継続的な運用を想定して,オープンソースソフトウェア(OSS)を活用して実装した構成管理システムと新たに導入したクラウド型無線 LAN 統合管理システムについて詳述し,現状の課題と今後の展望を紹介する.
著者
重松 峻夫 金 勇一 金 丁竜 安 允玉 神代 正道 日山 與彦 AHN Yoon-Ok KIM Chung Yong MASAMICHI Kojiro KIM Yong Il
出版者
福岡大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1988

在日韓国人の肝がん死亡率は日本人に比べ男で約3倍、女で約2倍ほど高率である。在日韓国人における肝がん死亡率の高まりの原因を明らかにすることは肝がん発生要因の解明につながるものであり、日本人、在日韓国人及び韓国の韓国人の肝がんについて、疫学的ならびに病理学的見地より3集団間の比較研究を実施し次のような成果を得た。1.記述疫学的比較研究。1)韓国の肝がんり患率の推定。韓国の死亡診断書の約65%は医師以外の者が交付しており、死亡統計にもとづくがん死亡の解析は韓国では不可能である。韓国の肝がん発生状況を明らかにするため、政府職員・教員を対象とした医療保険制度の資料を活用した。この保険の加入者は全人口の10%におよび、性別年齢別人口も全国人口のそれと大差ない。肝がんの診断確認のために、全国各地の医療施設での検査デ-タの収集も実施した。1986年7月ー1987年6月の期間の35ー64歳に限った年齢訂正肝がんり患率(年10万人対)は男で74.8、女で15.6と推定された。1984年の日本の肝がん推定り患率に比べて男で1.6倍、女1.7倍高率であった。2)在日韓国人の肝がん死亡率とB型肝炎ウイルスに関する研究。文献調査の結果、在日韓国人の血清HBsーAg陽性率は男で約10%、女で約5%と推定され、韓国における陽性率と大差ないと考えられた。大阪府在日韓国人の肝がん死亡率をHBsーAg陽性肝がんと陰性の肝がんに分けて、日本人との比較を行ったところ、在日韓国人の肝がん死亡率はHBsーAg陽性及び陰性肝がんの両者で同様に高まっていると推論された。3)記述疫学研究のまとめ。在日韓国人の肝がんリスクの高まりは、一部本国における高いり患率を反映しているものと考えられる。しかし、在日韓国人男性では、本国よりさらに高い肝がんのリスクを有していると考えられる。さらにこの高まりは本集団におけるB型肝炎ウイルスの高い感染率では十分に説明されるものでない。福岡県の在日韓国人を対象として、飲酒、喫煙、輸血歴など肝がんの危険因子と考えられる生活習慣要因の状況を現在調査中である。2.肝がんの症例対照研究。日本人、在日韓国人及び韓国韓国人の3集団で、肝細胞がんの発生要因の関与度合いを比較検討するため病院内症例対照研究を実施した。B型肝炎ウイルス及び飲酒は、3つの研究で一致して、肝細胞がんの発生と関連していることが認められたが、関与の度合い(人口寄与危険)は3集団間で著しく違っていた。日本人及び在日韓国人の肝細胞がんの20%前後はB型肝炎ウイルス感染によるものと推定されたが、韓国の肝細胞がんでは約70%と推定された。一方、過度の飲酒は日本人、在日韓国人の肝細胞がんのそれぞれ約30%と40%を説明すると考えられたが、韓国の場合、10%程度であった。日本人の研究では喫煙との関連を示唆する結果が得られたが、量・反応関係は認められず今後の検討課題として残される。日本人、韓国内韓国人の研究では他の要因についても調査したが、両研究で輸血歴との強い関連を認め、また韓国人の研究で肝疫患の既往歴との関連が観察された。現在問題になっているC型肝炎ウイルスが3集団の肝細胞がんにどの程度関与しているかは非常に興味あるところであり、今後検討する予定である。3.肝がんの病理学的比較検討。日本人、在日韓国人及び在韓韓国人の肝細胞がんの病理組織標本にもとづく比較検討を行ったが、3集団間で肉眼的ならびに組織学的に特異な差を認めなかった。3者とも結節型肝がんが主体を占め、肝硬変合併率も50〜60%と大差なかった。また合併肝硬変も乙型が大多数であった。しかしHBs-Ag陽性率は日韓で大きな違いが認められた。日本人、在日韓国人では20%前後の陽性率であったが、韓国の症例では75%がHBs-Ag陽性例であった。
著者
石井 将大 森 健人 松浦 知史 金 勇 北口 善明 友石 正彦
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2018-IOT-43, no.2, pp.1-8, 2018-09-20

本論文では,東工大 CERT におけるセキュリティインシデント対応のフローと,インシデントの重要度,対応に至るトリガー等の判断基準を示し,将来的なインシデント対応の自動化を見据えた,ログ ・ 検知イベント分析基盤の構築と運用方法について述べる.初めに,東工大 CERT が行ってきたインシデント対応のパターンを整理し,本学におけるインシデントの分類とそれらの性質を述べ,インシデント対応のフローやリスク判断について,JPCERT / CC や NIST 等が定める一般的な基準と比較した上で,インシデント対応の自動化に必要な点について明らかにする.更に,高度標的型攻撃対策としての本学における Lastline の運用方法と,SOC 業務の省力化やインシデント対応の自動化を視野に入れた,Splunk を利用したログ分析基盤環境の構築について述べる.最後に,これら自動化の柱をなす機械学習手法の適用について,一部試行的な取り組みを紹介し,考察を与える.
著者
松浦 知史 森 健人 金 勇 友石 正彦
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2016-IOT-32, no.27, pp.1-8, 2016-02-25

大学内のログ情報を扱う組織において構築した小規模な仮想化基盤について紹介する.少額の投資から始められ,段階的に機器を導入する事が可能な構成を目指した.ベースはHP ProliantおよびHDDエンクロージャとし,その他に実験用マシン(Mac mini)を組み合わせて初期段階の構成とした.現段階ではvSphere 5.5および仮想マシンのバージョン10という組み合わせが安定運用に適していることが分かった.環境構築に当たってはソフトウェアのバージョンの組み合わせで不具合が発生することも多く,その様な失敗談も踏まえて環境構築の過程を記す.