著者
奈良 信雄 鈴木 利哉
出版者
日本医学教育学会
雑誌
医学教育 (ISSN:03869644)
巻号頁・発行日
vol.45, no.3, pp.193-200, 2014-06-25 (Released:2016-05-16)
参考文献数
12
被引用文献数
2

ドイツでは2003年に発効された「医師免許に関する規制法:Approbationsordung: AppOÄ」を契機に医学教育が大きく改革された.基本的には37校で同じカリキュラムに基づき教育されているが,昨今の医学の進歩や医療事情を鑑み,学際領域教育や臨床実習に重点を置いているなどに特色がある.医師国家試験は基礎医学履修後の2年終了時と,5年終了時の筆記試験と6年終了時の口頭試験が行われている.日本が医学教育を導入したドイツにおける医学教育改革は,わが国にとっても大いに参考になる.
著者
錦織 宏 福島 統 仁田 善雄 神津 忠彦 鈴木 利哉 奈良 信雄
出版者
日本医学教育学会
雑誌
医学教育 (ISSN:03869644)
巻号頁・発行日
vol.39, no.6, pp.370-372, 2008-12-25 (Released:2011-05-24)
参考文献数
11
被引用文献数
3

1) 英国における近年の学士入学制度 (Graduate Entry Programme) 導入の動向について, 現地で行った面接調査に文献による考察を加えてその内容を報告した.2) GEPは短期的にはよい医師を育てることができる可能性があるが, 長期的なエビデンスはまだなく, その是非に関する更なる議論が必要である.3) GEPを導入せずとも現在のカリキュラムを改革することによって改善できる内容がある.一方でGEPは多様性のある医師を養成できるという点で優れている.