著者
遠藤 慶太 北村 浩一 鈴木 利彦
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.111, no.5, pp.926-933, 2022-05-10 (Released:2023-05-10)
参考文献数
13

高カリウム(K)血症は日常診療でよく遭遇するが,時に致死的となることから迅速な病態の把握と対応が求められる.その病態はintakeの増加,outの減少,細胞内シフトの障害と分けると理解しやすく,特に前者2つは通常慢性腎臓病が背景にある.近年,心疾患や腎疾患に対するRAS(renin-angiotensin system)阻害薬の有効性の報告とともにその使用が増加しているが,副作用の高K血症を診る頻度が増えている.その一方で高K血症の新規治療薬も開発され,今後の診療は変わる可能性がある.
著者
鈴木 利彦 藤森 伸也
出版者
昭和大学・昭和歯学会
雑誌
昭和歯学会雑誌 (ISSN:0285922X)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.134-146, 1992-06-30 (Released:2012-08-27)
参考文献数
50
被引用文献数
8

チタンは表面に不動態被膜 (酸化物被膜) を生成するので, 耐食性及び生体親和性に優れていることが認められてきたが, 生体材料の用途としては, コントロールされた方法で酸化物被膜を付与し, なおかつ, 硬さ, 耐摩耗性, 耐食性などをさらに向上させることが望ましい.そこで本研究では, 電解液中でチタン板を陽極にして陰極と試作のパルス電源で接続し, 火花放電開始電圧以上の電圧を印加して陽極近傍で液中放電を発生させ, この現象を利用してチタン板へ酸化物被膜の生成を行う新しい方法 (放電陽極酸化処理) を開発した.放電陽極酸化処理では, 供給エネルギーをコントロールして, 通常の陽極酸化処理よりもはるかに厚い (μmオーダ) 酸化物被膜の生成が可能であった.被膜の母材への密着性は良好で, 硬さや耐摩耗性が向上し, 耐食性についても改善されていた.放電陽極酸化処理面には微小な小孔が生成していたが, この小孔の大きさも, 供給エネルギーでコントロールすることが可能であった.培養細胞を用いた細胞培養実験の結果, 放電陽極酸化処理面は, 母材のチタンと同等以上の良好な生体適合性を有していることが認められた.これらの所見から放電陽極酸化処理はチタンを生体材料として用いる場合の有効な処理になると考えられる.
著者
鈴木 利彦 水島 梨紗 辻 建一
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

[I]英語母語話者が用いるスピーチアクト遂行のための語彙、文法、会話レベルの方策の研究を進め、[II]日本の英語教育に応用するための教材と教授法の研究・開発、そして本テーマに関する中高英語教員の現状と意識の調査を行い、[III]大学英語教材と既存の英語コーパスでのスピーチアクトの扱いに関して研究を実施し、[IV]日本人の英語(中間言語)スピーチアクト遂行能力の調査を[II]に付随する形で実施し、[V]日本語スピーチアクトに関してデータを収集し、その特徴を解明するための研究を行った。