1 0 0 0 OA n-6/n-3比

著者
鈴木 平光
出版者
公益社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.42, no.6, pp.469, 1995-06-15 (Released:2009-05-26)
参考文献数
1
著者
白井 展也 樋口 智之 鈴木 平光
出版者
公益社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.88-94, 2015-02-15 (Released:2015-03-31)
参考文献数
26

緑茶抽出物と魚油の6ヶ月間の同時摂取が,高齢者の認知機能と血漿脂質に与える影響について実験した.緑茶抽出物と魚油の同時摂取は,摂取前に比べて,6か月後の知能評価スケールを有意に改善した.また,緑茶抽出物と魚油摂取群の6か月後の知能評価スケールの増加は,プラセボ群に比較して,有意に高かった.これらの事から,緑茶抽出物と魚油の同時摂取は,高齢者の認知機能を改善している可能性が示唆された.血漿中のDHAおよびEPAの割合は,両群とも摂取前に比べて6ヶ月目で高くなった.しかし,3ヶ月目において,緑茶抽出物および魚油摂取群のDHAおよびEPAの割合は,プラセボ群に比べて,有意に増加を示した.これらの変化は,途中,試験群による違いが見られるものの,最終的に食材に提供される魚介類の増加が影響したと考えられた.血漿中の中性脂肪含量は,緑茶抽出物および魚油摂取群において,摂取前に比べて,6ヶ月目に有意な低下が示され,高齢者においても,緑茶抽出物および魚油同時摂取は中性脂肪の低下に有効である可能性が示唆された.これらの事から,緑茶抽出物と魚油の同時摂取は認知機能の改善に有効である可能性が示唆され,また,高齢者においても中性脂肪の低下に有効であると考えられた.
著者
鈴木 平光
出版者
Japan Oil Chemists' Society
雑誌
日本油化学会誌 (ISSN:13418327)
巻号頁・発行日
vol.48, no.10, pp.1017-1024,1197, 1999-10-20 (Released:2009-11-10)
参考文献数
72
被引用文献数
3 3

魚油には, ドコサヘキサエン酸 (DHA) やエイコサペンタエン酸 (EPA) といったn-3系多価不飽和脂肪酸が豊富に含まれている。これらの脂肪酸は, 心血管系疾患, がん, 炎症の予防に有効であるため, 生物学的に重要な脂質として広く認められている。さらに, 魚油, 特にDHA, の摂取は, 脳の発達, 記憶学習能, 視覚機能に影響するということが多くの研究で明らかにされている。最近では, 痴呆症や精神障害に及ぼすDHA油の予防及び治療効果が報告されている。この総説では, 魚油の健康機能についてまとめると同時に, 高齢者の知能や視力に及ぼすDHA油の効果についてのデータも紹介する。
著者
鈴木 平光
出版者
公益社団法人 日本油化学会
雑誌
日本油化学会誌 = Journal of Japan Oil Chemists' Society (ISSN:13418327)
巻号頁・発行日
vol.48, no.10, pp.1017-1024, 1999-10-20
参考文献数
72
被引用文献数
3 3

魚油には, ドコサヘキサエン酸 (DHA) やエイコサペンタエン酸 (EPA) といったn-3系多価不飽和脂肪酸が豊富に含まれている。これらの脂肪酸は, 心血管系疾患, がん, 炎症の予防に有効であるため, 生物学的に重要な脂質として広く認められている。さらに, 魚油, 特にDHA, の摂取は, 脳の発達, 記憶学習能, 視覚機能に影響するということが多くの研究で明らかにされている。最近では, 痴呆症や精神障害に及ぼすDHA油の予防及び治療効果が報告されている。この総説では, 魚油の健康機能についてまとめると同時に, 高齢者の知能や視力に及ぼすDHA油の効果についてのデータも紹介する。
著者
鈴木 平光 和田 俊
出版者
Japan Oil Chemists' Society
雑誌
油化学 (ISSN:18842003)
巻号頁・発行日
vol.37, no.10, pp.781-787, 1988-10-20 (Released:2009-11-10)
参考文献数
44
被引用文献数
1 2

Since it has been reported that dietary intakes of fish oil link to reduced rates of cardiovascular and inflammatory diseases in Greenland Eskimos, many studies have focused on the role of icosapentaenoic acid (EPA) and docosahexaenoic acid (DHA) in the modulation of lipid metabolism. By the way, the number of patients with disease peculiar to the aged, such as senile dementia, has tended to increase in recent years. Studies specifically concerned with the modification of nervous system and the control of aging by EPA and DHA are now noteworthy.In this review, we have described recent studies in the following areas: metabolism of EPA and DHA, cardiovascular system, anti-inflammatory action, brain and retina, and aging.