著者
川上 孔明 鈴木 貢
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.13, pp.1-4, 2011-12-10

生徒の授業への積極的参加を促すのにクリッカーは有効であるが、従前のものは、自然科学系の授業に応用するには制約が多い。また、端末と学生個人を結びつける機能が不十分なため、個別指導や成績への関連付けにそのまま応用できない。我々は、数式等の入力や IC 学生証を用いた個人認証を可能にした端末を、タッチパネルを搭載した小型 PC を応用して構成することと、それを Moodle へ接続するためのプラグインを提案する。While Clickers are efficient when an instructor leads his students to take part in the class, previous ones are so limited that they cannot be applied to natural science classes. And since they lack functionalities that combine students and their terminals for each, the instructor cannot use the clickers to guide the students personally, or to record personal schooling results. We present a design of student side terminal which enables mathematical formula input and authentication with IC student identification cards, an implementation of the terminal by using a small net book computer with touch panel functionality, and a design of Moodle plug-ins connecting the terminal.
著者
鈴木 貢 藤波 順久
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.1_65-1_81, 2008 (Released:2008-03-31)

最近公表されるマイクロプロセッサの殆どが具備するようになったメディア処理向けSIMD拡張命令セットは,ベクタ命令セットの特別な場合と考えられるが,従来のベクタ命令にはない特徴や制約があり,そのための最適化技術をそのまま流用するだけでは潜在能力を引き出すことができない.COINSプロジェクトではSIMD拡張命令セット向け最適化を,ベクタ化を軸としたソースコードレベルで可能な最適化と,そのような変換を施されたプログラムに対して適切なSIMD命令を生成する最適化の2段階に分割し,我々が「SIMD並列化」と呼ぶ後者を中心に研究を行った.本稿では,COINSにおけるSIMD並列化について報告する.
著者
平野 陽介 鈴木 貢 渡辺 坦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SS, ソフトウェアサイエンス
巻号頁・発行日
vol.98, no.675, pp.15-21, 1999-03-18

従来のデバッガは、ブレークポイントの設定やデータの表示などの基本的な機能は有していたが、使う際に多くの手数を必要とし、使用者の負担が大きかった。デバッガは、使用者や用途に合わせ、自由に変更できる方が使いやすい。また、データは、視覚的に表示できる方が人間にとって直感的で判りやすい。本論文では、デバッグシステムをインタプリ夕上に実装し、デバッガとGUIの機能をスクリプト言語で制御することによる、拡張可能なデバッグ支援システムについて紹介する。これを用いると、デバッグのための指示をソース画面上で直接与えることや、データを表やグラフなどの形による動的な判りやすい表示が可能となるので、使用者の手間が減り、快活に作業できる。
著者
鈴木 貢 藤波 順久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.90, no.3, pp.967-970, 2007-03-01
被引用文献数
1

メディアデータ処理向けSIMD型拡張命令セット対応のコンパイラ最適化系の開発を行っている.最適化系はSIMD命令向けベクタ化とSIMD並列化からなるが,本論文では,SIMD並列化の仕組みを説明し,基本例題による実験結果を報告する.