著者
菅原 聡 長谷川 豊祐
出版者
国公私立大学図書館協力委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.99, pp.1-13, 2013-12-31 (Released:2017-10-31)

図書館関連団体は,館種別,主題・分野別,地域別,目的別による図書館間の連携によって形成されている。図書館には,関連団体の事業によって提供されるサービスを享受するとともに,加盟図書館としての一定の役割も発生する。本稿では,全国の大学図書館における県レベルの地域連携の事例と,神奈川県内の大学図書館における連携の事例から,大学図書館における地域連携について考察する。図書館,地域,大学の連携を概観することにより,大学図書館の連携構造を図示した。相互協力を軸とした図書館関連団体の組織・運営・機能を再考する時期に至っていることは明らかである。本稿では,再考に際しての基礎データと,現状の概要と課題を示した。
著者
長谷川 豊祐
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.28-33, 1999
参考文献数
19
被引用文献数
3

Digital Object Identifier(デジタルオブジェクト識別子:DOI)は, URLの一過性を克服し, どのような微細なレベルでもデジタル媒体を識別し, 提供することを意図している.DOIシステムは, 情報仲介業者を経由せず顧客と出版社を直結し, 電子商取引を促進し, 著作権管理システムを実現する。DOIシステムは, ILLからオンラインカタログまで, 図書館サービスへの大きな効果を約束する。
著者
長谷川 豊祐
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.28-33, 1999-01-01 (Released:2017-05-25)
参考文献数
19
被引用文献数
2

Digital Object Identifier(デジタルオブジェクト識別子:DOI)は, URLの一過性を克服し, どのような微細なレベルでもデジタル媒体を識別し, 提供することを意図している.DOIシステムは, 情報仲介業者を経由せず顧客と出版社を直結し, 電子商取引を促進し, 著作権管理システムを実現する。DOIシステムは, ILLからオンラインカタログまで, 図書館サービスへの大きな効果を約束する。
著者
長谷川 豊祐
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.61, no.8, pp.311-316, 2011-08-01 (Released:2017-04-20)
参考文献数
34
被引用文献数
1

設置母体における経営環境の悪化に伴い,図書館でも「管理」が注目されている。はじめに,外部環境と内部環境の変化と,図書館に求められる機能と能力について以下の2点を明らかにする。1)図書館は,経営資源が縮小しているにもかかわらず,利用対象と機能を拡大したサービスを迫られている,2)図書館全体としては,経費と職員は減少傾向にあるが,増減の多少は個々の館で大きな差がある。従って,図書館には,場当たり的な彌縫策ではない業務改革や業務管理が求められる。そこで,業務管理の手法として,SWOT分析とバランスト・スコアカードの概要について解説する。
著者
長谷川 豊祐
出版者
三田図書館・情報学会
雑誌
Library and information science (ISSN:03734447)
巻号頁・発行日
no.62, pp.1-27, 2009
被引用文献数
2

原著論文【目的】日本の大学図書館における業務電算化システムの導入が1994 年に8 割を超え,2002 年には99%の大学図書館が「電算化図書館」となった。現在は,インターネットや電子資料を活用した利用者志向の図書館サービスが多くの大学図書館で提供されるようになり,大学図書館は程度の差こそあれ「電子図書館」となった。本研究は,利用者志向の図書館サービスの展開を支える基盤となっている発注・支払,受入,目録,貸出・返却などの業務電算化の課題構造を図書館員の立場から解明する。【方法】2 グループ各6 名の大学図書館員を出席者としたフォーカス・グループ・インタビューを実施した。インタビューでは,図書館業務電算化に関する印象,図書館業務電算化が図書館に及ぼした影響,および図書館業務電算化の今後の方向など,探索的課題について話し合ってもらった。インタビューによって収集した発言内容を因果対立関係に着目して分析した。【成果】電算化の課題を10 個にカテゴリー化し,課題の構造を概念図として導いた。電算化における効果と課題として,1) 省力化と機能向上,2) 図書館の力量低下,3) 未完成なパッケージ,の3 点が明らかになった。