- 著者
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坂本 泉
開本 亮
高石 静代
近成 涼香
- 出版者
- 一般社団法人 情報科学技術協会
- 雑誌
- 情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
- 巻号頁・発行日
- vol.71, no.1, pp.36-42, 2021-01-01 (Released:2021-01-01)
本研究では,「睡眠の質」に着目し,現状の睡眠ビジネスにおける課題を分析し,今後期待されるサービスを予測することを目的とした。まず現状の睡眠ビジネスにおける課題について,睡眠ビジネスに関する市場,睡眠ビジネスの全体像,睡眠ビジネスのプレイヤー,睡眠ビジネスの具体例を把握し,睡眠に影響を与える要因マップの作成をして,調査および分析を行った。次に,新聞記事を中心とした市場調査,睡眠分野でトピックになっている論文の抽出,特許調査を行い,さらに中央官庁の関連する政策から課題を分析した。その結果,睡眠の質の測定は向上してきており,病院や介護施設等を対象とするB to Bのソリューションはすでに実用化されているものの,個人にフォーカスするB to Cのソリューションが不足していることが分かった。したがって,将来においては,そのソリューションを加味したデバイスをパーソナルで使用できる睡眠ビジネスが普及すると考えられる。