著者
福原 康司 間嶋 崇 堀野 賢一郎
出版者
日本経営学会
雑誌
經營學論集 第89集 日本的経営の現在─日本的経営の何を残し,何を変えるか─ (ISSN:24322237)
巻号頁・発行日
pp.F15-1-F15-9, 2019 (Released:2019-09-26)

本稿は,専修大学が実施しているリーダーシップ開発に関するプログラム(専修リーダーシップ開発プログラム)の有効性と課題を定量的・定性的に検討することを目的とする。同プログラムは,リーダーシップ能力の養成を目指し,学部横断的に実施している課外プログラムである。同プログラムでは,その質の向上のため,学習転移の議論を意識し,実践文脈の提供やリフレクションの多様な促しなど試行錯誤を繰り返してきた。しかし,定量的な調査の結果,人間関係構築力の向上において効果が見られたものの,リフレクション能力の向上という点で本プログラムの脆弱性が判明した。さらに,定性的な調査を通じ,グループ・リフレクションの機会の適切な提供などがこの問題の解決の糸口になろうことが俄かに分かってきた。
著者
間嶋 崇 植竹 朋文
出版者
専修大学情報科学研究所
雑誌
専修大学情報科学研究所所報
巻号頁・発行日
vol.98, pp.1-8, 2021-07-31

新型コロナウイルス感染症の流行拡大によって,大学などの教育機関においてはオンライン講義が一般化し一定の教育効果を上げてきている.しかし一方でディスカッションを伴う演習やグループワークなどの協同学習においては,オンライン環境では十分な効果が得難いことも指摘されており,対面環境での学習の重要性も認識されている.したがって,このような状況においては,オンライン環境での協同学習の実施方法の工夫ももちろん探求する必要があるが,三密を避けた形で対面による協同学習の効果的方法の探求も必要であると考える.そこで本研究では,ソーシャルディスタンスを意識した対面による効果的なグループワーク手法の試案する.