著者
阿濱 志保里
出版者
特定非営利活動法人 産学連携学会
雑誌
産学連携学 (ISSN:13496913)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.2_31-2_40, 2018-06-30 (Released:2018-07-04)
参考文献数
13

高等教育における効果的な知的財産教育の実施には,学習者の知識や関心を把握し,それを反映したカリキュラムを作成することが重要である.そこで本研究では,学習者の学びのニーズを考慮した学習モデル提案を行うことを目標とし,理工系学部の学生を対象に学習者の知的財産に対する学習意識の解明を試みた.学習者の状況を把握するために,学習者の自由記述をもとに学習者の知的財産に対する関心や意識などについて質的調査及び分析を行った.分析では,得られたデータをもとに,知的財産に対する学習者の興味及び関心に関する記述について,データマイニング(テキストマイニング)による分析を行なった.分析には共起ネットワーク分析を用いた.その結果,知的財産の学習内容について,著作権のような文化的な内容と特許権のような産業的な知的財産に関する学習を整理して行う必要性を示唆することができた.
著者
阿濱 志保里 阿濱 茂樹
出版者
一般社団法人 CIEC
雑誌
コンピュータ&エデュケーション (ISSN:21862168)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.33-39, 2016-12-01 (Released:2017-06-01)

デジタル教科書を実際に授業等で利用する立場の教員養成系学部の学習者とデジタル教科書を利用できるようにシステム開発を行う立場の工学系学部の学習者を対象に,デジタル教科書の教育における活用やデジタル教科書に関連する著作権や著作権法に関する授業を行い,それぞれの立場からのデジタル教科書に対する意識がどのように変化するのか解明を試みた。その結果,定量的な分析からは,教員養成系学部の学習者はデジタル教科書の長所及び短所を理解することで,デジタル教科書の導入を積極的に考えている導入積極群が慎重になる傾向が見られた。一方,デジタル教科書の導入に慎重な群については,積極的になる傾向が見られた。一方,工学系学部の学習者のうち導入積極群は慎重になる傾向が見られたが,導入慎重群は変化が見られなかった。
著者
阿濱 志保里 平尾 元彦 吉村 誠
出版者
山口大学大学教育機構
雑誌
大学教育 (ISSN:13494163)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.30-35, 2012-03

本報告では4大学間教育・研究交流連絡協議会主催の4大学間(島根大学・山口大学・高知大学・愛媛大学)共同事業「学生リーダーズ・サマースクール」の実施報告を行う。また、事業終了後,サマースクール参加者によって山口大学で実践・実施された「新・山口明倫館~山口大学版リーダーズ・サマースクール~」の実践報告を行う。