- 著者
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鬼塚 克忠
陳 佩杭
TONG Peihua
根上 武仁
早川 慶
- 出版者
- 公益社団法人 地盤工学会
- 雑誌
- 地盤工学ジャーナル (ISSN:18806341)
- 巻号頁・発行日
- vol.2, no.4, pp.287-295, 2008-01-09 (Released:2008-01-09)
- 参考文献数
- 13
- 被引用文献数
-
3
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佐賀県の吉野ヶ里墳丘墓は「版築状」に構築されており,この構築技術は古代中国から伝わったと考えられる。著者らは黄河流域における二千年前に構築された十数箇所の盛土遺跡を訪ね,その構築技術の特徴と地盤工学的特性を調査した。山東省・龍山文化時期の城子崖遺跡の城壁は厳密な意味での「版築」で構築された盛土遺跡の一例である。城子崖遺跡の調査結果から,「版築技術」は黄土をかなり高い密度に突固めることが可能であり,水に弱い黄土の欠点を補えることが分かった。黄河流域における版築盛土構造技術の出現は黄土の特異な地盤工学特性に大きく関係していると考えられる。