著者
青木 圭子
出版者
THE JAPANESE LIQUID CRYSTAL SOCIETY
雑誌
日本液晶学会討論会講演予稿集
巻号頁・発行日
vol.2006, pp.120-120, 2006

近年の分子シミュレーションの発達は目覚しいものがあるが、液晶などの異方性の強いソフトマターを扱うにはまだ問題点も多い。それは、異方性に伴って時間スケールが混在することにより、系に容易にストレスが生じやすく、かつ大きいゆらぎに伴い統計量がとりにくいからである。登壇者らは、最近、そうした点を考慮し、液晶に適合した新しいシミュレーション法をいくつか開発してきた。これらの方法は、直接実験結果との比較を念頭に開発されている。本講演では、なぜそうした液晶の本質に適合するシミュレーション法が必要なのかを中心に、シンプレティック積分法などの周辺技術に関する情報もあわせて報告する。
著者
青木 圭子 大西 楢平
出版者
東邦大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究は、液晶のモデルである平行冠球円柱粒子系に現れる結晶-ヘキサティック・スメクティックB(HexB)液晶相-スメクティックA液晶相転移系を対象として、熱力学的平衡状態および準安定状態を研究した。この研究は、ソフトマターの研究のために開発されたシンプレクティック分子動力学シミュレーション法を用いた。前記の相で、様々な物性値とともにエントロピーなどの熱力学量を系統的に計算し、解析することによって、これらの液晶相および液晶相転移について知見を得た。特に HexB 液晶では、多数の熱力学的準安定状態が発見され、それらが自由エネルギー位相空間内でどのようにトポロジカルにつながっているかを解析した。
著者
青木 圭子 松本 一則 橋本 和夫
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.55, pp.208-209, 1997-09-24

近年, 電子化文書の流通が増大し, 大量の文書情報の中から必要なものを検索する必要性が増してきており, 類似性を基準に大量の文書をクラスタリングする技術が重要となってきた。既に, 文書中の語の出現確率を用い, 文書集合をベイジアンクラスタリングする手法が提案されているが, 同手法の場合, 生成中の全クラスタ対においてクラスタどうしを一旦マージする必要があるため, 大量の文書集合を処理することが困難になる。そこで筆者らは, 計算量を削減することを目的とした大量文書向けのクラスタリング手法を提案・実装して, 提案手法と従来手法によるマージ回数の比較を行った。本稿では, 提案手法のマージ回数の推定方法について考察し, 実測値との比較結果を報告する。